キツネ 1990年 福島県 狐は遠くにいる人に見えて、近くにいる人には見えない。
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ザシキワラシ 1973年 岩手県 ザシキワラシは人が死ぬときに出る。死ぬ本人にしか見えぬという。
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ムヌ 1961年 鹿児島県 重病人のいる天井から何か降りてきて、病人の耳に口を近づけ、何かを取りに出て行った。家人が追いかけて、もっていたミンヌクヮを取り返した。家人が鶏の真似をすると、青い火となって消えた。家人が持ち返ったものを病人の耳に入れると生き返った。
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ツケビ 1967年 愛媛県 沖で、海に山が見えたり家が見えたりすることがある。つけ火といい、仏が迷っている。焚火を振ると見えなくなるという。
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キツネ 1982年 宮城県 1910年頃のこと。ある人が酒を飲んで馬車で帰る途中で、向かいから来た提燈をつけた自転車が崖から転落するのを見た。崖下に助けに行ったが、誰もいなかった。馬車に戻ると荷物がなくなっていた。狐の仕業。
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ツクバカクシ 1939年 茨城県 高道祖村からは筑波山がはっきりと見えるはずなのに、一ヶ所見えない所があるという。遮るものは何もなく、一間手前からはよく見えて、一間過ぎるとまたよく見えるのに、そこからだけはどうしても見ることができないという。
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シタイノカタチ 1999年 栃木県 中学校で、地面から見ると何も見えないのに、屋上から見ると地面に女の人の死体の形が見えるという。落ちて自殺した人がいたのだという。
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クダ 1973年 長野県 町を歩いていると、鼠のようなものが列になって道路を横切っていた。しかし自分だけに見えて、他の人には見えなかった。普通クダは人には見えないものである。
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キツネ 1989年 山梨県 Aさんのお姉さんが下へ買い物に出た。帰ってくる頃にAさんが迎えに出ると、稲又という川のところに来たのが見えたが、いつまでも川のところをウロウロしている。何をしているのかと聞くと、道が途中で消えてしまい上へいかれないという。声をかけると覚めて道がわかるようになった。狐に化かされたのか。
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ヒトダマ 1990年 静岡県 死者の出た家の者に人魂は見えない。
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キツネ 1983年 東京都 油揚げを背負って歩いていると、目に見えない何かがあとになり先になりする。あまりにこわいので途中の家に泊まって、迎えの2人と合流し、それでやっと安心して帰ってきた。キツネらしい。
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ヤマイヌ 1985年 高知県 祖母と友人が商いから帰っていると、道の下側に転がっていくものがあり、2つの火の玉に見えた。二人は急いで帰った。この辺りでは不幸の会った家の食べ物を食べると、火を食うたといって、山犬につけられると言われている。
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キツネ 1997年 奈良県 子供が夜道を歩いていると、前から2つ3つの光が見えた。これは狐だと思っていると、母の持っている提灯の明かりが見え、その時には前にあった光は見えなくなった。
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キツネ 1995年 滋賀県 愛知川の堤防で提灯を持った狐の行列を見たが、所々浮かんだり消えたりする。足元は見えない。狐を見ている間、何匹かの狐がその人の前を走り去ると、行列は見えなくなっていた。
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ヤマノカミ,ヤマビト 1915年 青森県 農家の娘の気が変になり、山の神へ嫁に行くのだと言うようになった。用心していたが、ある日家人の目を盗んで家を出た。追いかけたが、ついに田代岳に入って見えなくなった。
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〔カイカ〕 1968年 愛媛県 60年ほど前、ある峠の8合目あたりに、提灯の灯りが見えた。しかし、麓から提灯を持って登った人の火と、峠の火が途中で出会うのが下からは見えるが、本人には見えなかった。占ってもらうと、村人の先祖の悪霊が悪事を働いていることが分かったので祈願するとその怪異はなくなったという。
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キツネノダマシ 1982年 三重県 昔、ムラから雑木林のほうを見たら、犬らしいものが見えた。見れば見るほど犬に見える。あとでそこに行ってみるとちょうど岩があり、その前の山菊が風にそよいでいたので、岩が犬に見えて動いていたように見えたのかもしれないが、どうしてもキツネのだましのようである。
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キツネ 1938年 長野県 昭和7、8年頃、ある人が夕方に役場から家に帰る途中、何もわからなくなった。家に帰ると下半身がびしょぬれになっており、川の中を歩いたのだと気付いた。
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キツネ 1985年 新潟県 夜中に酒を飲んで帰る途中、きれいな舗装された道があったので歩いていき、気づいたら山の中で寝ていた。狐の仕業。
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ヒトダマ 1938年 東京都 男のヒトダマは青みがかっており、女のは赤みがかって見える。死人が出る2、3日前にその家から出てくる。子供の頃見なかった者は生涯見ることは無く、子供の頃見た者はその後も何回も見ることになる。子供の頃ヒトダマを見ると出世できないともいう。
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キツネビ 1989年 群馬県 狐火は夜見える。それは狐の尾から出る火という。
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