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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

バケネコ
1970年 福島県
化猫の話だが、猫が毎晩鎮守様に通っていた。不思議だといって家の人がついていってみると猫どもが集まって「隣の権兵衛猫が来なくちゃじんじしょうしが揃わねぇ。かっこだ、かっこだ。」といって踊っていた。その人は思い当たることがあってそれは、きちんと置いておく手拭が毎晩汚れていることだった。

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キツネ,ネコ
1996年 京都府
だいぶ昔、一人暮らしのお婆さんが飼っていた猫がいた。毎晩、その猫は手拭で頬被りをして出て行く。ある晩、お婆さんは不思議に思い、猫の後についていった。そこには狐が待っていて、狐の音頭で踊り始めた。お婆さんは急いで家に戻り、猫を家から追い出した。
類似事例

ネコ
2000年 神奈川県
醤油屋から手拭が毎晩1本ずつなくなった。醤油屋の主人が不思議がって調べたら、飼猫が手拭を持っていっていた。毎晩近所の猫たちが集まって踊る時、猫が頭にかぶるために手拭を持ち出していたのである。
類似事例

(ネコノカイイ)
1940年 新潟県
猫は年を取ると山には行って猫又になるといい、猫が五六歳になったら黙って捨ててこなければならないという。猫は化ける、踊るともいう。猫は殺すと祟るという。
類似事例

ネコ,(ゾクシン)
1942年 富山県
猫を殺すと祟りがある。また、猫が死人をなめると猫が跳ねる。
類似事例

ネコ
1973年 三重県
ある猟師が家で飼っていた猫は、ずいぶんと年だった。あるとき、猟師が仕事に行ったところ猫がいた。猟師はそれを撃とうと思い、元から一発入っていたところに玉入れをした。猫はそれを見ていた。猫を撃つと、猫はそれを茶釜の蓋でことごとく除けた。猟師は元から多めに入っていた一発で玉切れだと油断していた猫をしとめた。倒れた猫を拾いに行くと、それは自分の家の猫だったという。猫を長く飼うと、化けて出ると言われている。
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ネコ
1976年 徳島県
四国の山村地帯では、どこでも猫を飼っているが、猫のダイツギは忌まれている。ダイツギとは猫の跡取のことで、猫の仔は飼ってはいけないことになっている。また年を経た猫は化物になるといわれ、飼うのを忌む。猫が年を経ると小豆飯を炊いて猫に与える家もある。する猫はいつのまにかいなくなると言う。
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ネコ
1993年 埼玉県
死んだ人の部屋の障子に、手拭で顔を拭くような姿をする影が映った。調べてみたら、梁の上で猫が顔を洗っていたのだった。そして葬式の時、猫が手拭をかぶり踊るようにして立って歩いた。猫に踊りを教えると化けると言われているので気持ち悪くなり、その猫を家から追い出した。
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ネコマタ
1931年 香川県
猫が古くなると猫またになる。猫またになると尾が二つに裂け、後足で立って踊ったりする。そうなった猫には魚をつけた小豆飯を食べさせ、赤手拭を頭にかぶせると、家に仇をなさずに出て行く。
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ネコ,オンリョウ
2000年 神奈川県
江戸時代の中ごろ、踊場という所にたくさんの猫が集まって踊り、通りかかる旅人に披露していた。又兵衛さんという人の猫も、踊っていた猫だった。ある日、その猫が舌を火傷して死んでしまった。そして又兵衛さんが踊り場にさしかかると、死んだはずの猫が踊っていた。猫の怨霊を供養するために、供養塔を建てたという。
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バケネコ
1996年 京都府
猫を魔性の動物として嫌う人もいる。特に黒猫を嫌う。黒猫が年を経ると化け猫になるという。
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バケネコ,ヒタマ
1998年 沖縄県
猫が美女に化けて人と結婚し、後に正体がばれて夫の命を狙ったが果たせなかった話や、猫が火玉になって消えたという化猫の話がある。
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ネコ,ヒノタマ
1962年 島根県
まえやまの旦那は毎晩鴨おどしに出かけていたが、飼っている猫は旦那を捕まえようと画策していた。猫は夜に集まって踊りを踊っていた。ある夜火の玉に矢を射ると、猫の目玉から首へ突き抜け、後には猫が家から持ちだしたやかんの蓋があった。
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ネコ
1993年 埼玉県
お爺さんが猫と住んでいた。猫はよく遊びに出て行くのだが、その晩に限って出て行かなかった。すると、お爺さんを踊りに誘う人が来た。お爺さんは飼っている猫が化けて騙しているのだと考え、猫を追い出した。そうしたら、猫は帰ってこなかった
類似事例

ネコ
1989年 山梨県
内田半太夫という代官がいた。三毛猫を非常にかわいがっていた。半太夫の羽織に毎晩土が付いているので不思議に思っていると、ある晩橋の上で猫が羽織を引きずり踊っているのを見た。猫だけでは踊れないので狐も入っていた。何度かその光景を見るうちに半太夫はそれが自分の猫であることを確信し、化けるとなると命を落とすので今のうちにどこかに行けというと、猫はそれきりいなくなった。
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バケネコ,ネコノタニ
1930年 兵庫県
下里村の三口から姫路へ抜ける県道は昔大森林で、猫の谷と呼ばれていた。三口、口猫、中猫、奥猫と分かれており、伝説によるとこの谷に化け猫が棲んでおり、猫の鳴き声が聞こえると、必ず化け物が出てきて人をだましたといわれている。
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〔フクネコヅカ〕
1986年 埼玉県
昔、桶屋職人が猫を飼っていた。ある夜、その猫が猫踊りをしていたのを見て追い出した。猫はその後、和泉屋という料理屋に拾われた。そして街道を通る旅人に手招きをするようになった。これが評判になり、店も繁盛した。この猫は福猫と呼ばれ、死んでから塚に祀られた。
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ネコイシ
1967年 福島県
猫鳴き山の頂上には猫石と呼ばれる大石がある。昔磐城判官の娘が戦に破れて落ち延びる際にここで連れてきた猫を捨てていった。猫は鳴きながら石になってしまったので、猫鳴き山と呼び、石を猫石というようになった。
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バケネコ
1992年 宮崎県
阿蘇の猫岳には化猫の大親分が住んでいた。ある旅人が猫岳の麓で宿を借りたが、それは化け猫の大親分の化けた婆の屋敷だった。旅人は猫の女中にそのことを知らされ、逃げ出した。
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ネコ
1975年 静岡県
遠江国蓁原郡御前崎の西林院の僧が猫を助けた所、その猫が寺にいついた。ある時寺男が縁側で昼寝をしていて、猫も隣で庭を眺めていたところ、隣の家の猫がやってきて寺の猫を伊勢参りに誘った。しかし寺の猫は、住職に危険が迫っているからと断った。夢現で聞いていた寺男は不思議に思ったが、その夜、天井裏で大きな音がした。4、5日前から逗留している旅僧の雲水はその音にも起きてこなかった。翌朝天井裏を見ると、寺の猫と隣家の猫が血を流し倒れており、その傍らで雲水の服を着た大きな鼠が瀕死の状態でいた。
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ネコ
2000年 神奈川県
毎晩猫が出てきて、通る人を化かした。それで供養塔を建てたという。
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ネコ
1982年 宮城県
皆が祭文語りを聞きに出て、目の見えないお婆さんと猫だけが残されたとき、猫がおばあさんに祭文を語った。猫は口止めしたがおばあさんが家人に問い詰められて喋ってしまい、猫はお婆さんの咽喉に咬みついて咬み殺した。以来その家では猫を飼わず、猫塚を祀っている。
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