キツネ 1990年 福島県 狐は遠くにいる人に見えて、近くにいる人には見えない。
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クルソンザン,ヒカリ,カンノン 1975年 山口県 何代も続いている船頭である十兵衛が、沖で船が難破したので助けに行ったところ、遠くの山頂で光が見えた。不思議に思って行ってみると、岩屋の中に一寸八分の観音があったという。
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キツネ 1991年 石川県 木炭の釜の場所が勢いよく燃えている燃えているように見えたので、持ち主に教えてやった。すぐに見に行くと、なんともなかった。狐に騙された。
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ツケビ 1967年 愛媛県 沖で、海に山が見えたり家が見えたりすることがある。つけ火といい、仏が迷っている。焚火を振ると見えなくなるという。
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モンジャブネ 1971年 青森県 モンジャ舟とは、海の上で遠くの船が突然近くに見えること。
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ウグメンビ 1973年 長崎県 海上にぼんやり見える火があった。うぐめん火といい、近くに行っても同じだけ遠くに見える。見えた方向から話し声が聞こえる。海で遭難した人の霊がさまよっているのがこの怪火である。
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シシャ 1981年 和歌山県 人が死んで、遠くの親戚に知らせに行くときには、必ず2人1組で行く。1人で行くと死者にさらわれるという。
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イニンビー 1966年 沖縄県 戦前まではイニンビーがよく見られたという。それは人が提灯を持って歩いているような感じの丸い火の玉で、遠くからはよく見えるが、近づくと見えなくなったという。大体9時前後に見えたという。
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キツネ 1938年 長野県 3人で蛍をつかまえに行くと、ひとりが狐に化かされて沖のほうへ行った。家のものが探しに行くと、柳の下で寝ていた。
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キツネノダマシ 1982年 三重県 昔、ムラから雑木林のほうを見たら、犬らしいものが見えた。見れば見るほど犬に見える。あとでそこに行ってみるとちょうど岩があり、その前の山菊が風にそよいでいたので、岩が犬に見えて動いていたように見えたのかもしれないが、どうしてもキツネのだましのようである。
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タデ 1960年 岩手県 夜道にタデというものが出る。なにかいるように見え、もっとよく見ようとすると、段々大きくなって行く。
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フナユーレイ 1959年 鹿児島県 夜釣りに行くときは、底のない「柄なが」を持って行かなければならない。これは舟に溜まった水をかき出す杓である。それは、舟ユーレイに出会ったときに渡すためである。そうしなければ、舟が沈められるという。
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オトウミョウマツ 1989年 長野県 話者の家の墓には、一際大きな赤松があり、「お灯明松」と呼ばれていた。毎晩、夜になると松のてっぺんが燃え、それが遠くからでも見えたからだという。
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ニゲミズ 1976年 武蔵野で、遠くから見れば水が流れているように見え、近付けば違う所で流れているように見える。又、ある人の屋敷の小川は藪に流入してその先が見えない。あるいは12月晦日にだけ水が絶える川の話や、人々が雨から逃げるためなど諸説がある。
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クダ 1973年 長野県 町を歩いていると、鼠のようなものが列になって道路を横切っていた。しかし自分だけに見えて、他の人には見えなかった。普通クダは人には見えないものである。
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シロウジマ 1970年 神奈川県 20年くらい前まで、鵜島の中のスズキ島に霧の濃いときや、視界のきかないときに焚き火のようなあかりがみえた。遠くからではボーッと見えるが、近くに行くと見えなくなってしまった。
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キツネ 1964年 福島県 晩方、馬車にのっていてうとうとし、気づくと墓へ行く道だけが電気がついたように見え、本当の道が真っ暗に見える。狐だと思い、「馬頭観音様」と念じたら、道が見えてきた。
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(ヒトカゲ) 1997年 青森県 夜、鯵ヶ沢の農道を車で走っていると、ライトで遠くに人影が見えるが、近くに行くと消えていなくなっている。
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ヒカリ 1996年 山梨県 真夜中に、光が燃えるようについてすぐ消えるのをみたことがある。1990年くらいまでは見えた。
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キツネ,キツネッビ 1955年 山形県 大別(オオワカリ)では狐が正月のご馳走やうまいものをもっていると取られてしまう。遠くに見えても近くにいていたずらする。花火のようになって20,30に見える。
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アヤカシ 1965年 長崎県 アヤカシは大きな怪火で、火の中に子供が歩いてくるような形が見える。夕方は沖に見え、夕方と夜の境目ころには磯に来る。山の形をして舟の行く手に立ちふさがったりするが、ぶつかってゆけば消える。
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