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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤマンバ
1933年 福岡県
昔々、あるところに13歳の娘と9歳の娘と赤ん坊を持った母親がいた。あるとき、母親は隣村からの帰りに山姥に食われてしまった。山姥は母親に化け、子供たちを騙して家に入り、赤ん坊を食べてしまった。それに気づいた姉は妹を連れて柿の木の上に逃げ、天の仏に祈ると、じゃんじゃんじゃんという響きとともに金の鎖が降りてきて、それを伝って天に上った。山姥はくされ縄を上ったが、途中で切れて落ちて死んだ。姉妹は天に上った後、姉妹星になったという。

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ヤマンバ
1960年 大分県
山姥が母親を食い殺し、着物を着て戻ってくる。3人の子が山姥を家に入れてしまう。末の子は食われ、残った2人は木に登り天の神に救いを求める。金の鎖が降りてきて、姉は月になり利口な妹はお天道様になった。山姥は昇ろうとして落ち、その血がススキの根についた。
類似事例

ヤマンバ
1991年 香川県
お母さんが買い物に行っている間、2人の子供が留守番していると、山姥がやってきてお母さんのふりをした。戸を開けてしまった2人は逃げ、天から降りた金の綱を伝って天に昇った。山姥も追ったが腐れ縄が切れて落ち、石で頭を打って死んだという。
類似事例

オニババ
1934年 香川県
4人家族が住んでいた。母親が出かけたところへ鬼婆が母親に化けて来て、赤ん坊を食べてしまった。それを見た2人の子供は逃げたが鬼婆は追ってきた。天から下された籠で子供たちは助かったが、鬼婆の場合は底抜けの籠で、下の川の中へ落ちて死んでしまった。あるいは、2人は天に登って星になったともいう。
類似事例

オニババ
1934年 大分県
昔の昔のその昔ずーっと昔のその又其昔、あばら家に4人家族が住んでいた。母親が出かけたところへ鬼婆が母親に化けて来て、赤ん坊を食べてしまった。それを見た2人の子供は逃げたが鬼婆は追ってきた。天から下された鎖で子供たちは助かったが、鬼婆の場合は鎖が首に巻き付いて死んでしまった。
類似事例

ヤマンバ,ヤマンバ
1939年 長崎県
ある兄弟のところへ母親のふりをした山姥がやってきて、弟のほうは食われてしまった。兄は天から降りてきた綱に捕まって逃げた。同じように綱に捕まった山姥は、綱が切れて落ちて死んだ。
類似事例

ヤマンバ
1960年 大分県
母親の留守に山姥が来て、3人姉妹の下2人を食べてしまう。長姉だけが逃げ出して母と一緒に戻ってみると山姥が寝ている。腹を切って妹たちを助け出し、代わりに石を詰めて糸で縫っておいた。目が覚めた山姥は池で水を飲もうとし、腹の糸が切れて池に沈んだ。
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オニ
1939年 長崎県
ある3人兄弟のところへ母親に化けた鬼がやってきて、一番下の子を食べてしまった。上の2人は天から降りてきた鎖につかまって逃げた。同じように鎖につかまった鬼は、途中で鎖が切れて、落ちて死んだ。
類似事例

ヤマンバ
1960年 福島県
鰹売りの彦四郎は山姥に追いかけられ、木の上から山姥を川へ落として逃げた。泊まった家は山姥の家で、山姥が戻ってきたが、さらわれ娘のとらっこと協力して山姥を退治し、金と着物を手に、二人は長者暮らしを送った。
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ヤマンバ
1999年 静岡県
山姥が子供を取って食べた。それで村の衆は仕返しに、焼いた石を山姥に食べさせた。山姥が水を求めると油をやったのでよけい燃えた。山姥は天竜川に入って死んだという。
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オダイツサン
1937年 兵庫県
まま子と本当の子供の姉妹がいた。母親はまま子である上の娘をいじめて殺しかけたので、姉は逃げてお大師さんにこもった。まま母と妹がそこへ殺しにきたが、罰があたって妹の手が切られ、母親は目が回って死んでしまった。姉には代わりの手ができた。そこへ聟さん(許婚者)をその父が来て連れて帰り、幸せになった。
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ヤマンバ
1948年 岩手県
昔、川の上流の沢から山姥出てきては田畑を荒らしたりしていた。困った人々が山姥を神にまつれば悪いことはしないだろうと考え、山姥神社をつくった。それ以来、山姥は出なくなった。現在、山姥神社は移転して秋葉神社内にある。
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オニ
1930年 鹿児島県
ある男が、鬼に追われて木の上に登り、知恵を働かせて逃げようとするが、しまいに天に祈ると天から長い綱が下りてきて、それにつかまって天上へ上った。鬼は真似したが、途中で綱が切れて死んでしまった。
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ヤマンバ
1939年 長崎県
佐須村の椎根のむしろうちという所で、姉妹がむしろ打ちをしていると山姥が現れ、大きく膨らませた乳で姉を絡めて連れて行ってしまった。妹は仇討に出かけ、焼けた石を山姥の胸に放り込んで、山姥を退治した。
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ヤマンバ
1936年 長崎県
馬子が塩を運んでいると山姥に襲われる。山姥の家に隠れているとき、馬子は山姥の餅を食ってしまう。最後に山姥は大釜で煮殺されるが、そのときに「雨の降るとかがったる虫が鳴くよ」と言ったという。
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ヤマンバ,ヤマウバ
1974年 愛媛県
山奥に母と3人の娘が住んでいた。山には人間の姿でひげのたくさん生えた山姥が住んでいた。母が用事で町へ出かけた隙に、山姥は母と偽って戸を開けさせようとした。一度目は手が毛むくじゃらで山姥と知れたが、二度目はいもの葉で手を包んでいたので、母と間違って戸を開けてしまった。山姥が飛び込んできたので、娘たちは逃げたが、末娘は捕まって山姥に食べられたという。
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ヤマンバ,オニ,ヤマオトコ,オニババ
1936年 日本各地
牛方山姥の昔話は牛方もしくは馬方、魚売が山姥もしくは鬼、山男、鬼婆に荷や牛を食われ、隠れた一軒家の天井裏に隠れていると山姥が入ってきて餅を焼いているのを牛方が天井から棒で突いて食べ、山姥が沸かした甘酒も飲んでしまう。そして山姥は釜もしくは唐櫃、風呂釜の中で山姥が寝たところに熱湯を入れるか、下から火をたいて煮殺すというものである。
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ヤマンバ
1966年 山形県
昔、ある鯖売りがいて、度々山姥に売り物の鯖をただ食いされていた。鯖売りは仕返しをしようと山姥の家に忍び込んで天井に隠れ、炉の神様の振りをして、山姥の餅や酒を取り上げた。そして、山姥に木の穴に入って寝るように命じた。山姥が寝入ると、木の穴に大きな石を置き、きりで穴を開け、その穴から湯を注いで山姥を煮殺した。
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ヤマンバ
1991年 静岡県
倉木山の山姥はあちこちの家で子守りや藤績みを手伝っていた。山姥に子どもを食われた仕返しに、あるいは山姥が疎ましくなって、河原の丸石を焼いてダンゴに見せかけて山姥に食わせた。山姥は熱さに驚いて釜が淵に入ってしまったという。佐久間町日向か舟戸の某家のこととも、水窪町西浦の某家のこととも伝わる。
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ヤマンバ
1999年 新潟県
人を取って食う山姥がいた。明誓上人が山姥を退治しようとして、油で焼いた石をご馳走に見せて食べさせた。すると山姥の腹が焼け、川に飛び込んで水死した。
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ヤマンバ
1962年 徳島県
山姥が化けて鍛冶屋の嫁に行った。夜の内に刀を何本も打たないと山姥に喰われてしまう鍛冶屋は、木に留まっていたにわとりの足に湯をかけて鳴かせた。山姥は朝になったと思って逃げて行った。
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ムジナ
1964年 福島県
平野庄七の娘だったおやの婆さんが娘のころ、かみよなごの上の山で、来るはずのない自分の母親が手招きしているのを見た。どう考えてもおかしいので、急いで家へ帰ってみると母親は家にいた。村人たちは狢が母親に化けたものに違いないと信じた。
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