ソウノカセキ 1919年 沖縄県 昔、粟国島に降り立った一人の僧が、洞窟の中に三体の仏の姿をした石を見つけた。この洞窟で死亡した僧の首が一瞬の内に化石化してしまい、いまでも残っている。
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タタリ,(シンシノトリ) 1974年 熊本県 球磨川を下る途中に神の瀬の岩門というところがある。その洞窟にはここでしか生息していない一本足の鳥がいる。土地の者はこの鳥を神使としており、捕獲すると村に祟りが起きるといって恐れている。またその洞窟にある水を飲むと万病を治し、不老長寿になると村人は語る。
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ダイジャ 1941年 朝鮮 宣川郡身彌島三角山に虎喰洞という洞窟がある。昔は大蛇が住んでいて、青い煙を放ち、洞窟を覗く人はその煙に目が飛び出し、蛇の力に引き寄せられ餌食にされてしまうという。巫女は、1年に1人の娘を捧げれば害はないと言うのでそうしていた。ある年に少年が通ると洞窟の中で美しい娘が酔ったように真っ赤な顔で唾を吐けという。その通りにするとそのまま倒れて大蛇の身になってしんだ。そして村人は祟りを恐れて大蛇碑を建てたが、今は朽ち果てている。
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テング 1957年 和歌山県 徳蔵の家の土間には天狗の足跡が付いていた。水が入ってもそれは消えなかった。この足跡が付いてから天狗が徳蔵を迎えに来るようになった。
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タヌキ 1951年 徳島県 洞窟に老狸が住んでいた。村人が病気になった時、そこにお参りすると全快する。今でもそこにおしめをひいて祭っている。
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カガミイシ 1929年 茨城県 秋になるとピカピカ光る石がある。徳蔵姫の鏡石だという。この石をこわすとけちがつくという。
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ナナフシギ 1993年 岩手県 石鳩岡の七不思議。七つ谷の洞窟、幡矢神社、化け石、六兵衛岩、弁慶の積み石、三つ石、赤梨の木
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ウマイシ 1974年 岐阜県 美濃国の郡上の西に穴馬村の山に穴があり、その中に馬石がある。日照りの時にはこの洞窟に入って馬石に鞭を打つと、必ず雨が降るという。しかし鞭を打った者は3年以内に死んだという。
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〔キンブタ〕 1941年 朝鮮 広梁湾の東北1、2里位の所を龍岡郡金谷面石浦里と言う。その西の山の中腹に洞窟があり、昔、金豚というものが住んでいた。金豚は村里に出ては人に化けて人をさらった。ある娘がさらわれたので洞窟に救いに行き、金豚に毒酒を飲ませて殺した。
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デング 1957年 和歌山県 天狗に連れて行かれた徳蔵は、天狗に呼ばれて1時間もすると東京の方まで行ってきたという。
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フナユウレイ 1983年 愛媛県 船幽霊をよけるために船の進路を変えると自分の船が岩にぶつかったりして難破する。そのまま進んで行くと幽霊の方が消える。
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テング 1950年 埼玉県 山の中のある洞窟に昔天狗が住んでいて、村人が頼むと酒宴に必要な縄、ホラ貝、椀、膳を貸してくれたが、あるとき村人が壊してしまって返さなかったところ、それ以後は頼んでも貸してくれなくなった。
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〔ココツドウイワヤ,フルホネドウイワヤ〕 1956年 宮城県 南蔵王のふもと大森山の西南にある。昔、この洞窟の中で、金堀りが長さ3メートルほどの巨人の白骨を発見した。
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フナタマサンノサエサス 1971年 佐賀県 有明海奥にある大詫間では、船魂を守護神として信仰し、船の中心部に祀る。船魂は天候が悪くなる前兆として「チュチュチュ」と虫の鳴き声のような音を出すと言われる。これを「船魂さんのサエサス」と呼んでいる。その音は船の表から艫へと移動することがあったという。
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ヨウフ,セッキノカイ,ヨウニン 1976年 静岡県 豆州の山中で、昼、石工たちが休憩していると美しい女が現れ按摩してくれた。按摩された人はみな熟睡した。これを怪しんだ人がこれを猟師に話した。猟師が鉄砲を撃ったところ、石が砕け散った。女は石の精だったのだろう。
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テング 1957年 和歌山県 大正初年まで生きていた徳蔵という人は天狗のお使いをしていた。日置川に流されてからそのようになった。
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キジムナー 1985年 沖縄県 キジムナーは降神の洞窟で寝る。人間に化け、通り道で牛になつかれたら、牛の背中に乗り骨を折って殺してしまった。
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ヘビ 1997年 高知県 庄屋の娘を蛇がかどわかした。蛇は娘を洞窟の奥に引っ張り込み、機を織らせた。
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サンビ 1956年 宮城県 産火で食事をすると、船が難破したり、または不漁になるという。
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イシ 1954年 兵庫県 ある石工が松島の石を切り出していると血が流れてきて「わしはこのまま切られて死ぬが、コウナイというところにあるオバサンの石だけは切ってくれるな」といった。石工は切り終えた後寝込んで死に、石を積んだ船は風もないのに沈没し、船頭以下全員死亡したという。
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ナリイシ 1931年 長野県 山頂に6、7尺四方の鏡面のような肌をした石がある。これは昔、神様が山頂に来た時に投げた鏡が石になったものだといわれている。叩くとポンポンと音がする。ある石工がこの石を割ろうとして玄能で石を打ったところ、山鳴りがし、それに谷もこたえ、山中が震えて火の雨を降らせたためにこの石工は死んでしまったという。
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