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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

ヤマブシ,テング
1929年 栃木県
神木家は日光山の天狗の総支配の家である。福島からの客がその家で風呂に入っていると雨が降ってきた。頭首が「客人を濡らすな」と言うと、山伏が風呂桶ごと客人を持ち上げて軒下に運んだ。客人が、頭首の頼んでいた品を家に忘れてきたというと、山伏に取りに行かせるという。山伏は夜遅くその品を持って戻り、「暗かったので空家を燃やしてその火で探した。宇曾利山の某坊にも手伝ってもらった」と報告した。客人が帰って確かめると、火事や品のことはその通りだった。山伏たちは天狗だった。

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キツネ
1989年 長野県
山伏が、池の畔で昼寝していたきつねを池に蹴落とした。山伏が帰ると、突然辺りが暗くなって葬式行列が後からついてきた。山伏が桜の木に登ると、行列は棺をその桜の根元に埋めて帰った。夜更けに墓から死人が出てきて山伏に迫ったので、山伏は木から飛び降りて死んでしまった。
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ヤマブシ
1952年 福島県
突然山伏が泊めてくれとやって来た。断った家の家族は山伏の言う通り全員死んだ。応召された息子の話を山伏にすると全員無事に復員した。山伏が二度目に来たとき、斧を盗まれた話をすると、斧は見つかり盗んだ男は死んだ。
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テング
1930年
山伏にあなたの故郷の神事を見ようと誘われ、たちまち空を飛んで氏神の社についた。森の梢で神事を見ていると、山伏に「寒いので火にあたりたくないか」と問われ「そうしたい」と答えると、山伏は団扇を持ち、扇ぐと火が燃えた。しばらく経って立ち去る時に、山伏は「今燃えたのはあなたの伯父の家だ」と言った。
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タタリ
1981年 長野県 
1500年ごろの話。木下三幹が諍いから山伏を殺した。山伏のたたりでその家は絶えた。よそから来た人が家を継ぎ、開墾していると山伏の骨としゃくじょうが出てきたので祀った。それが法力神社。
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ヤマブシ
2001年
ある僧侶が武蔵から下総に下る途中で宿を求めていると、山伏に出会った。山伏は「大放火寺」に僧を連れて行くが、そこで僧は結城上野入道が苦しむ様を見る。実は地蔵菩薩だった山伏に供養を頼まれたとたん、鐘が鳴り響き、寺も山伏も消え、僧侶は野原に座り込んでいたという。
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(タタリ)
1981年 長野県 
山伏が村人と争って殺され、生き埋めにされた。しばらくして夜な夜な法螺貝の音が響くようになり、熱病が流行った。村人の一人に山伏が憑き、手足が縛られて苦しいと口走った。山伏の骨を拾い、供養すると熱病も治まった。それが法力様で、ご神体はその山伏の頭蓋骨。
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カラステング
1988年 長野県
天狗にも鳥天狗という種類がある。天狗はインドから来たものであろう。山伏の姿をしている者が多い。山伏の天狗信仰が民衆の間に入り、その恐ろしい形相などから妖魔・悪疫を退治する力があると信じられている。
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テング
1983年 岡山県
山伏屋敷に山伏が住んでいた頃、西隣の佐々木昇氏宅(屋号ヤノモト)の方に向かって弓矢を打っていたという。また山手地区の北の方の山頂に石の祠があり、天狗様を祭っているが、この天狗様も山伏屋敷と関係がある。
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(カミカクシ)
1990年 福島県
おなつという娘が行方不明になり、通りがかりの山伏に祈祷してもらった。山伏が滝で21日の行をして沼の淵を探したら見つかった。温めたら生き返ったが、喋れなくなっていた。その後山伏の奥さんとなったが、口は利けないままだった。死ぬとき初めて「真っ暗で、非常に冷たかった」と言った。
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カイチョウ,テング
1920年 兵庫県
鉄砲名人の藤太郎は、領主に賜った金銀の弾丸で怪鳥をうった後、謎の病にかかり有馬温泉へ入湯した。隣の部屋の足の悪い客人と四方山話の最中、藤太郎が鳥のことを話すと、客人は怪鳥へ変わった後大天狗になって睨みつけた。数日を経ず藤太郎は死んでしまった。
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キツネ,シニン
1939年 長崎県
ある山伏が宿を借りた家で死人の番を頼まれていると、棺の蓋が開いて中から手が出てきた。山伏が驚いてのけぞると川に落ち、自分が法螺貝で驚かせた狐に仕返しされたのだと気付いた。
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カタメ,カドマローサマ
1932年 岡山県
正八幡の門客人サマは昔、弓矢で目を射られたために片目である。目を病む人が願を掛けるとよくなるという。治ったら小さい弓と矢を納める。
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ダイジャ
1965年 秋田県
祖父が沼には大蛇がいて、美男に化けて山伏の妻に通った。山伏の妻は妊娠して、蛇を10匹位生んだ。
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ザシキワラシ
1977年 青森県
いまはもうとりこわされた、大きな屋敷だった堀川家の座敷にはザシキワラシがでた。昔座敷で切腹した人がいて、その血が板戸についていたという。上段の間で客が寝ているとトントン音がしたり、人の気配がしたりして、ザシキワラシが寝かしてくれないので、話者の家に夜中泊めてくれと来る客人もいたという。
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ガキ,コエ
1937年 新潟県
主人が風呂に入っていると、上から手が出てきて風呂ごと持ち上げられた。以前家の分家の血筋が絶えた時に、供養をしてくれなかったと言う声が聞こえたので、主人が供養すると約束すると、風呂は下ろされた。
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テング
1967年 岡山県
カブト山には天狗が住み、山のふもとの青池のことを天狗羽洗の池という。山伏がいたのであろう。
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ヤマブシ,タタリ
2000年 香川県
文政7年(1824)に書かれた『壺井家先祖聞書』によれば、ある年の8月の氏神ご祭礼の折、坂出村年寄・壺井家の先祖市左衛門が山伏と口論となり殺害される。坂出村の者達は、山伏がどこの者か分からず、また敵討ちだとして石で打ち殺した。その後、山伏の祟りか、村に変事が多発した。そこで荒神の東に石の社を建てて、山伏を神として祀ったという。
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ヤマブシヅカ
1984年 長野県
恋仲になった家臣と姫がいた。家臣が山伏の姿となって落ちのびるが、その先で男は死んでしまった。山伏を葬って女は尼になった。終戦後ここを通った旅僧が山伏塚を見て霊験を感じ、西の方角に向って念じよと言い残していった。
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ヒタチボウカイソン
1931年 岩手県
常龍山光学寺の大徳塚は何を祀ったものか誰も知らなかった。あるとき山伏が塚に参っているので寺の僧が塚の主を問うと、山伏は亀井六郎の墓であると答え、義経一行のことを事細かに語った。山伏は常陸坊海尊だったろうということになった。
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ヤシャガイケ,ダイジャ,アマゴイ
2002年 滋賀県,岐阜県,福井県
江州音頭の内容。昔、美濃国安八郡の安八太夫という人には娘が二人いて、ある年の夏の干ばつで困っていると、一人の山伏が娘を一人くれたら雨を降らすと言った。娘のお里はそれを承諾し、安八太夫が山伏にそう告げると、山伏は早速大声でお経を唱えた。すると忽ち大雨が降り出した。山伏は実は古池に住む大蛇で、女房をくれた恩返しに水の不自由はさせないと言って姿を消した。
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ウマ
1934年 滋賀県
押立庄の氏神に客人宮という大社がある。これは白山権現であって、その昔馬に乗り飛来した。今も社辺に馬の足跡が残っている。
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