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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

シンボク
1928年 台湾
明治の末頃、内地から台湾に渡った樵夫たちがいた。この樵夫たちが大木を切る仕事を請け負ったが、源五郎という男がこの仕事はやめようと言った。不思議な夢を見て、その中で仙人姿の老人が神木を切ると血が流れ、山が鳴動して異変が起こるといったのだという。翌朝、作業にかかろうとすると、木の上から血が落ちてきた。結局、木を切り倒すのは中止になり、酒を供えて注連縄を張り、謝罪して樵夫小屋へ引き上げたという。

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サメ
1933年 福島県
樵夫が淵に山刀を落とした。すると美しい姫が波の上に立って現れ、樵夫を淵の中の御殿に案内した。そこで樵夫は楽しく3日過ごした。帰るとき決して口外しないように口止めされた。家に帰ると樵夫の三回忌をしていた。帰ってきたので酒宴になり、樵夫はついしゃべってしまった。翌朝、喉に鮫の歯形を残して死んでいた。
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ヤマオンナ
1927年 宮崎県
数十人の樵夫が山女に血を吸われて死んだことがある。
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マムシノテンカサン
1938年 兵庫県
木樵が木を切っていると、マムシの天下さんが猪を追ってきて食おうとするので、木樵は驚いて木地屋の小屋へ逃げ込んだという話がある。
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(イケノヌシノダイジャノタタリ)
1984年 新潟県
おとわが飛び込んだ池の浮島にある井戸に樵夫が荷縄をつけた鉈を入れたところ、なかなかそこに届くようすがない。そのうち暴風雨となり、その樵夫は命からがら逃げ帰った。
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ヤマノカミサマ
1977年 青森県
夫が山に木を伐りに行って帰らないので妻が心配して見に行くと、美しい女の人が、木の上で作業をする夫を支えている。妻が声をかけたら女は消え、夫は木から落ちて死んでしまった。女は山の神だった。
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ヤマノカミサマ
1977年 青森県
夫が山に木を伐りに行って昼になっても帰らないので妻が心配して見に行くと、美しい女の人が、木の上で作業をする夫を支えている。妻が声をかけたら女は消え、夫は木から落ちて死んでしまった。女は山の神だった。
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テング
1956年 群馬県
山には天狗がいる。樵木が山で木を伐っていると斧で木を伐る音や大木の倒れる音がする。そんな時、樵木は木を伐るのをやめて逃げ帰る。翌朝見に行くと木は倒れていない。天狗がいたという事を他人に話すとわざわいがあると言われる。
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テングサマノキ
1995年 埼玉県
天狗様の木を切ったら木から血が流れた。
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フルダヌキ
1933年 愛知県
年を経て神通力を得た古狸が、樵の住む小屋へ遊びに来た。樵の胸の内を見透かすので、樵が忌々しく思っていると、焚き火にくべてあった木の節が爆ぜて狸の股を直撃した。驚いた狸は逃げ帰り、再び姿を見せる事はなかった。
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ヤマノカミ
1980年 秋田県
夫婦が炭焼きをしに山に行って、夫は危ないところで木を切っていた。下から妻が見たら、夫の腰をきれいな女が支えているので、浮気かと思って「チクショー」と叫ぶと、手は消えて夫は落ちた。山の神様が守ってくれていたのだった。
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ヤマノカミサマノキ
1995年 群馬県
山の神様の木をきった樵は木にはねられて死んだ。
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カワラメ,カッパ
1958年 石川県
河童(カワラメ)の棲息地とされる淵の近くで、二人の樵夫が休んでいた。すると淵から大蜘蛛が現れて、一人の樵夫の足の指に糸を巻きつけて帰っていた。それを大木の切り株に巻き付けなおしたところ、切り株は淵に巻き込まれていき、水中から笑い声が聞こえた。
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シンボク,ヤマノカミ,タタリ
1975年
伐採されない大木がある。樵はこれを神木と呼び山の神が宿っているという。切ると山で怪我をすると言って神の祟りを恐れた。全山伐採をすると神が不在になるので、枝ぶりの変わった木や大木を残している。
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オオニオウ,コニオウ,タタリ
1923年 長野県
旭山に大仁王・小仁王という二匹の大蛇がいた。樵夫が大仁王を殺し、その死体を見世物にして非常にもうけたが、蛇の霊がたたって樵夫の親類一族悉く死に至った。小仁王は今も生きていて郵便脚夫を追ったりしている。
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タヌキ
1978年 和歌山県
樵が山小屋で休んでいると、木を切り倒す音がした。昼間狸が木を倒す音で驚いた仕返しだろうといわれる。
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オモイ
1973年 山梨県
精進の大和田山にはおもいという化物が住んでいた。何でも人の思うことは言い当てるので恐れられていた。ある時樵夫が木を切っているとおもいが現れ、思うことを次々と言い当てた。男はどうにもならぬので木割りの仕事を続けていると、おもいは取って食おうと近付いた。その時樵夫の鉞が木の瘤に当り、それが砕けて魔物の目にぶつかり目をつぶした。魔物は「思うことよりも思わぬことのほうが怖い」といって逃げて行った。
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エノキノセイ
1941年 新潟県
樵が何月もかかって大木を切ろうとしても翌日になると元通りになる。やってきた六部が山の木々同士の会話を聞き、木が切れないのは斧屑の木片に灰を撒いていないからだと言っていた。その通りにすると、やっと木を切ることができた。
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ヤマウバ
1913年 徳島県
樵夫が山から下りて里に出ると、山姥が現れた。首筋をつかんで頭に載せた半盆の中に入れて帰っていく。樵夫は驚いていたが、ふと考えついて、斧を半盆の上から切りつけた。山姥は逃げていき、それから山姥は出なくなった。今岩屋の入口の上には大きな蘭があり、これは山姥の何かであるといわれ、抜こうとしても一切動かない。
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ケンムン
1977年 鹿児島県
樵がケンムンと仲良しになった。樵が山から材木を降ろそうとすると、ケンムンが大勢来て手伝った。けれどもあまりに大勢なのでうるさくなり、樵はケンムンが嫌うタコを持ってきて見せると、ケンムンは姿を消した。
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オニ,ウシオニ
1992年 山口県
夫がいない間、妻のもとに18・9の若者が毎夜通ってきた。夫が帰ってきたので、妻は夫に告げた。夫が弓矢でやって来た若者を射ると、若者は血を流して逃げていった。翌朝血の跡をたどると、鬼ヶ城の麓で死んでいたので埋めた。その後、村人に災いをなすので、牛鬼神と名づけて祀ったら、祟りはなくなった。
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コイ,リュウ
1941年 新潟県
樵をしていると、池の中央に黒いものが浮かび、それが表面ではなく少し下のほうに見えた。いつも同じ場所に見え、とても長い物であったと樵が皆語っていた。
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