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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

イヌガミサマ
1964年 鹿児島県
祭の晩に足音だけが聞こえたので、犬神かと思い声をかけたが返事はない。草履で空を切ってみたが、姿は見えないのに何かが横を通りすぎたような気がしたという。

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アヤシイモノ
2000年 沖縄県
夜に道を背にして立っている人には声をかけてはならない。声をかけられたら数声かけさせてから返事をしなくてはならない。
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タヌキ
1979年 岐阜県
昔、二人のおばあさんが山の奥へ入っていくと、「トントン」と木を切る音がする。狸が木を切っているのではないかと思い、呼んだが返事がない。行ってみると動物が逃げる足音だけが残っていた。
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アシオト
1964年 滋賀県
人が死ぬと、お寺のお坊さんには足音が聞こえる。
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キツネ
1956年 宮城県
文化年間(1804~1818)のある秋の日,只野真葛の義弟沢口覚左衛門が雉打ちをするため犬を連れて山に入った。夕方近く犬が忍び鳴きを始めたので,新しい獲物を見つけたのだと思って銃を構え,見張っていると林から女が出てきた。女人の行き来する所でもないのにとあやしみながらうかがっていると,笹原を分け歩く足音も聞こえず,裾も動かず,すべるように近付いてくる。変化のものだと思いつつ,一応声を掛けてみたが蛙のような変な声で答えるだけであった。ふと7,8間ばかり傍の方を見ると,笹薮の中にちらりと狐の貌が見えたので,銃で撃つとギャッという叫びと共に女の姿も狐も消えてしまった。犬をかけようとしたが術をかけられたように眠りこけていた。起こして放してやったところ犬が異様な声でほえるので,駆けつけてみると犬より大きい牝の古狐が斃れていた。この辺には悪い狐が棲んで里人をたぶらかしていたが,その後は怪異も起こらなくなった。
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レイノアシオト,フルキネコマ
1980年
自分の弟が薬を作らせている時に、夜な夜な或るモノが家に入ってきて、足音をひしひしとさせているのが聞こえた。家の者らがいくら見ても何なのかは分からず、不気味に思って過ぎていった。或る夜に霊の足音がして、妙な声でさけんでいたので見てみると、古猫がこけいいつの上に倒れていた。
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アシオト
1966年 東京都
学校の寮で、寮生が事故で亡くなった。他の生徒がいなかったので、1人でお通夜をしていると、足音が聞こえたが、部屋の前で止まり、誰も入ってこない。戸を開けてみたが、誰もいなかった。その晩は2,3度足音が聞こえた。
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タヌキ
1935年 愛知県
小屋に泊まって炭焼きの仕事をしていたら「ホイホイ」と呼ぶ声が聞こえる。呼んでみても返事がない。仕事の続きをするとまた呼び声が聞こえる。狸の仕業と気づくと、聞こえなくなった。
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イヌガミモチ
1922年 島根県
自分の郷里には今なお犬神の迷信があり、犬神持といわれる家が少なくない。犬神というのは猫によく似て口は耳まで裂け、目は虎のように鋭く、体には白と黒の斑がある。犬神持の家でお膳の底を叩いて、団扇をかざして床の上から見ると犬神が見られる。犬神持の家から何かを貰った時、惜しいという気持ちが少しでもかかっていれば犬神がついてきてとり憑く。犬神に取り憑かれたものは正気を失い、どこそこの犬神で何々が気に食わないなどという。犬神持といわれる家は財産家が多い。
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キツネ,(ゾクシン)
1920年 兵庫県
狐が化けたと思ったら、「尻尾が見えるぞ」と言ってみる。「誰じゃ」と尋ねても良い。狐は俺だと返事をする。
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テング
1974年 山梨県
山にいると、天狗が「オイオイ」と声をかけてくることがあるが、それに返事をすると連れて行かれてしまうという。
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アズキアライ,タヌキ,ムジナ
1933年 長野県
老人がある晩、町へ用足しに行くと先に小僧が歩いていた。声をかけても返事をせず消えてしまった。帰りに小僧の消えたあたりを通ると、小豆を洗うような音が聞こえてきた。老人は急ぎ足で家に帰った。
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イタチ
1957年 新潟県
一人歩きをしていると後から付いてくる足音がすることがあるが、これは鼬の足音。
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イヌガミ,コウボウダイシ,マジナイ
1913年 愛媛県
昔、弘法大師が宿を借りたお礼に、野猪が畑を荒らさないように、紙に何かを書いて封じ、封を切ってはならないと言って、禁呪の紙を与えた。野猪が出なくなった不思議さに封を破ったら、犬の絵が描いてあった。その犬が飛び出て犬神になったという。犬神は鼠のようなもので、家の人々には見えても他人には見えない。家族の数だけ存在し、犬神の家から嫁をもらうとその家も犬神になるという。
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イヌガミ,(ヘビガミ)
1979年
四国には犬神ということがある。犬神を持っている人が誰かをにくいと思えば、その人に犬神がついて心身を悩まし病気にする。病気になった人は犬神の事ばかりを言うようになる。中国や西国あたりの蛇神も同じようなものであるだろう。
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カイチョウ
1974年
寛政七年八月、宮中で毎夜犬の鳴くような声が聞こえた。のぞいてみたが姿ははっきりとしなかった。
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タヌキ,キツネ
1994年 京都府
「山では返事をいっぺんにするな」と言う。呼ばれてすぐ返事をすると、狸や狐・魔のものの神通力に引っ掛かる。誰かが呼んでいるのが聞こえても、初めは聞こえない振りをして聞き逃し、二度目に呼ばれたときに返事をする。狸などは二度と同じようには言わないから、悪戯を見破ることができる。
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シチニンミチユキ
1940年 香川県
ある老女が行水をしていたところ、生暖かい風と共に近付く足音が聞えるが、姿は見えない。ますます足音が近くなったところで、老女は何かの力で田の中に投げ出され、大怪我をした。七人道行という神の通路に当たっていたので、このようになったと人々は噂した。
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ヒトコエノイミ,ボウレイ,ヨウカイ
2001年 沖縄県
沖縄国頭地方では、夜に声を掛けられたら必ず返事をし、それも二声で返事をしなければならない。返事をしない場合は不審者とみなされ、一声で返事をすると亡霊か妖怪の類だとみなされる。また夜に後姿だけの人間を見ても声を掛けてはならない。無言のままの後姿は亡霊であるからだという。
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イシジゾウ,コドモ
1943年 新潟県
2つの墓の横に石地蔵が立っている。その横を通ると、小さな子供が出てきて石地蔵を倒したり起したりする。無気味に思った人たちはこの道を通らなくなった。
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イヌガミ
1949年 徳島県
犬神筋の子は犬神になり、嫁にして4日もたつと犬神になる。犬神筋のものが他人を羨ましいと思えば犬神が相手に憑く。犬神を除く際、痛がってさわらせない所に犬神が憑いている。倒れた時、指が5本まっすぐなら成功、1本でも曲がっていたらやり直しである。
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ヨーツクヨーツク
1975年 山口県
ヨーツクヨーツクという声に返事をしてはいけない。
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