ドウツウサン,ヘビ 1990年 香川県 ナンキン虫に噛まれ、ばい菌が入って足が腫れ、歩けなくなった。3日も4日も痛かった。そうしたら、大きな蛇が枕もとで寝ている夢を見、母に言うと、母は道通さんに願かけをしていたことを言った。二人で願ほどきに行ったら、帰りは歩けるようになっていた。
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クチ 1977年 鹿児島県 クチの強い人と口論すると言い負かされて病気になる。また、クチの強い人は、時々顔が重くなるが木や石などにクチを入れると軽くなる。クチの入った木や石に触れると、クチの人とは無関係の人でもそのクチが入って頭が痛くなることがある。
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タヌキ,ダル 1977年 和歌山県 狸にだまされると、ダルに憑かれたときのように一歩も歩けなくなるという。
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(モノヲヌスンダバツ) 1989年 長野県 人の物を欲しがる男がおり、4・5人の子供がいた。余所で物を盗んできては子供たちに「誰にも言うな」と言い聞かせていた。孫が生まれてくると、どの子の孫も皆、口がきけなかったという。
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イキロウ,イキリョウ,クチ 1977年 鹿児島県 イキロウまたはイキリョウのクチは、男女の愛憎問題の時に入る。多くは外妻が本妻に対して行う呪詛であった。その効力は本妻よりもその子供に及ぶことが多く、時には子供が死ぬようなこともあった。
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アシマガリ 1985年 香川県 アシマガリは猫の子のような化け物で、足にまとわりつくと歩けなくなる。
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タリ 1960年 三重県 タリに憑かれて動けない時は、米という字を手に書くと歩けるようになる。
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マツグチ(ゾクシン) 1977年 鹿児島県 マツグチは火にクチ(口)を入れられたもので、これを知らずに煙草の火を借りると、それを通してクチが身体に入る。フイグチの入っている煙草の火は灰をかぶらない。
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コドモノテ 1993年 香川県 小さい子と一緒に夜寝ていたら、チャラチャラと鈴の音がした。不思議だなと思っていると、カヤの間から3才か4才くらいの子供の手が入ってきて、修行するように言った。それで修行し、拝み屋になった。
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コウジンサマ 1964年 福島県 荒神様は、目・耳・口がきけない三重苦の神できげんが悪いから、たたられないように拝まなければならない。
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(ゾクシン) 1938年 高知県 子供が股のぞきをするようになると、下の子ができるようになるといわれている。
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ヒダルガミ 1986年 愛媛県 山へ行ってひもじくなって歩けなくなったら、ヒダル神がついたという。このとき少しでも一口何か口にするとすぐに治るという。ヒダル神が出没する位置はだいたいわかっていて、そこを通るとヒダル神がつくという。
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アミダサマ 1983年 長崎県 母親が腎臓炎になって歩けなくなった。水で腹が一杯になり、命が危うくなった。するとある晩に阿弥陀様の夢を見た。それは阿弥陀様が抱いて立たせてくれる夢で、次の朝には小便が大層出て具合が良くなり歩けるようになった。昔部落が全焼した時に焼けないように阿弥陀様を担いで非難させたが、その時仏様の手を折ったのでこういうことになったのだろう。
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シレイ 1976年 鹿児島県 夫を亡くしひとりで三つになる子供を抱えて暮らしていた妻が熱を出したとき、亡くなった夫が妻の口をとおして集めさせた。集まった親戚の前で、妻は夫に子供を連れて行かないよう告げるやりとりをひとりで話したという。
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タリ 1940年 岐阜県 腹のすいているとき歩けなくなることがある。これをタリに憑かれるという。このときは草の根でも何でも食べる。
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タヌキ 1974年 山梨県 夜道を歩いていたら、一間戸が道を塞いで歩けなくなった。タヌキの仕業。
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クチ 1977年 鹿児島県 実害のあるクチをフイグチと言い、クチを入れられると吐き気をもよおし、吐いたものの中に血が混じっている。クチを入れられたままにしておくと生命にかかわるのでカエシグチを行わなければならないが、相手に悟られないようにしないと更に悪感情を抱かれる。
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クチサケオンナ 1989年 神奈川県,山形県 口裂け女は夜だけに現れる。マスクはしておらず、いきなり大きな口を開けて驚かし、逃げ出す子供たちを見て笑う。
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クチサケオンナ 1990年 口裂け女。耳まで口が裂けていて、口が隠れるくらいの大きなマスクをしている。必ずコートを着用している。無言で後をつけてくる。家の前に来るとさっと消える。つけられた人は振り返ったり口をきいたりしてはいけない。
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ケンムン 1981年 鹿児島県 子供と共に歩いていると、青い炎が数個見えた。子供が声を上げたので口をおさえた。この炎はケンムンのサラで遠くにいるようで意外に近くにいるものだ。悪口などを言うとケンムンにだまされてしまうので、口をふさぐ。
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(ゾクシン),クチサケオンナ 1998年 京都府 口裂け女という言葉を口にしたら「ゴメンナサイ」と10回言わなくてはならない。
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