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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

アカネコ
1996年 石川県 
小松のある家の爺が赤猫を大事にしていた。ある日赤猫が「前田利常公が死ぬと葬式には嵐が起こる。その時、金銀を盛り上げて作った花が飾られるから、人がいなくなるまで待って、持って帰りなさい」と言った。爺はそのとおりにして、裕福に暮らした。そのときに大風で棺の蓋が飛んできたのが葬棺山。

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ネコ
1977年 福島県
新潟にあった貧乏寺で飼われていた猫がいた。長者の家で老婆が死んだとき、猫は偉い和尚が拝むと棺を高く上げ、その貧乏寺の和尚が拝むと棺が下りてくるようにした。貧乏寺の和尚は感謝されて、寺は裕福になった。それで今でも猫は棺の傍に寄せてはいけないという。猫除けに草刈り鎌を置く。
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ヤマジイ
1942年 高知県
幡多郡十川村廣瀬では、山爺は白髪のヂンマ(老爺)の姿になって出てくると言われる。ある人と山爺が音の出し合いをし、山爺の叫び声は烈しいものであった。ある人は銃を山爺の耳元で打ち、山爺は姿を隠した。
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ヤマジイ,ヤマンバ
1942年 高知県
高岡郡別府村澤渡のヤマヂイ(山爺)の話。昔、ある猟師が火にあたっていると、山爺が現れて餅がないか尋ねた。猟師は明日持ってくると言い、次の日、岩を火の下で焼いていた。山爺が現れ、大きな音の出し合いをした。山爺が叫ぶと岩や木が揺れ動いた。猟師は銃を撃って音を出した。山爺が餅を請うたので猟師は焼けた岩と燈油を口に入れた。山爺はひっくり返り帰って行った。追っていくと岩屋がありヤマンバが居て、山爺は蜘蛛になって仕返しをすると言う。翌日猟師は家に出た蜘蛛を火にくべてしまった。
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ネコ
1958年
白石市に貧乏な寺があり、ある日立派な葬式があったが和尚は呼ばれなかった。すると可愛がっていた猫が「あの棺を空に上げるから、私を3回呼べ」と言っていなくなった。果たして棺は舞い上がり、和尚が呼ばれて無事に棺を地に下ろした。その後和尚は出世した。
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ヒダリメッコ
1956年 宮城県
箆岳山みたいなところに老夫婦が住んでいた。あるとき爺が今日は遅くなると行って町に出かけた。晩方になって意外と早く爺が帰ってきたので、爺の顔を見ると左目っこの爺が右目っこになっていた。「狸が化けたか」と気をつけて、爺の好物の南ばん大根を作ったが、爺はその焼き大根を食べようとしないので怪しむと、狸は思い切って食べてむせた。婆はおかしさをこらえ、大きな叺を持ってきて、早くこの中に入れと狸に言う。さらに「おじんつぁんは隙間があると寝付かれないから、いつもぐるぐる縄を巻かせるが」とうそをつき、狸をぐるぐる巻きにする。狸を言いくるめて寝たふりをさせ、そのうち八つ下りになって本当の左目っこの爺が帰ってきたので、婆は今日のことを語った。爺はびっくりしたが、やがて「ばんさまのおかげで狸汁食うにええ」と喜んだという。
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コエ,ムジナ
1937年 秋田県
夜警の爺が夜な夜な優しい声で「爺いさ!爺いさ!」と呼ばれるので正体を突き止めると、狢であった。
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ネコ
1944年 福井県
棺の蓋をしようとしたが、中の死人が手をあげて蓋をさせない。手を握ってみても冷たいままである。よく見てみると、猫が梯子段にいて、これが死者の手を動かしていたのだった。猫を追い払うとなんでもなくなった。
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ヤマジ,ヤマンバ
1978年 愛媛県
滝のところに山爺(やまじ)・山婆が住んでいた。半助という鉄砲の名人が手入れをしていると、山爺がやってきて「それはなんじゃ」という。「これは火吹竹じゃあ」といって山爺がくわえたところをズドンとやった。山爺は血を流しながら帰っていった。そして仇を討ちにやってきた山婆も返り討ちにしてしまった。
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バケネコ
1970年 福島県
化猫の話だが、石川街道のごさんしょ峠の上にはお助け小屋があった。そこに爺様と婆様が住んでいて、猫に人を殺させて金品を奪っていた。ある日須賀川の薬屋が泊まったが、薬屋は鴨で猫を手なずけた。猫が薬屋を殺していないと知った爺様が煙管で猫の頭を叩いた。すると猫は爺様と婆様の喉笛に噛み付いて殺してしまった。猫は薬屋に金をやって姿を消した。それで薬屋は須賀川一の金持ちになったので猫を祀っている。
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(ゾクシン)
1974年 宮城県
葬送に関する俗信。カラス鳴きが悪いと、人が死ぬといわれている。4・5日死体を置いておく場合は、棺を釘付けせずに蓋の上にナタを置いておく。そうしないと、猫が棺の中に入って、死体が歩きだすという、など。
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カシャ,ネコ
1992年 宮崎県
猫は火車になると嫌われる一方で、三毛猫がいると漁が利くといって、漁師は猫を大事にする。
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ネコ
1941年 秋田県
ある家に祟りをなしていた猫を、貧乏寺の和尚が引き取って大事に育てていると、葬送中に棺が黒雲の中に入って降りてこなくなるという事件が起こった。和尚は猫の助言でこれを解決し、長者からのお礼で寺は栄えた。
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カッパ
1914年 佐賀県,長崎県
肥前では人が河童に殺されると、葬には火を用いず、衣類から棺まで白い物は使わない。これを黒葬といい、黒葬をすれば河童は眼が潰れ腕は腐って死ぬという。
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ヤマジジイ
1976年 徳島県
祖谷山には妖怪の中に山爺と言うのがいる。部落によってはこの山爺がよく上がっている木があり、これをニトウギと言う。しかしこれは何の木とも決まっていない。
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ヤマノジイ
1957年 山口県
山から早く帰らねば山の爺に連れてゆかれる。
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ネコ
1973年 三重県
ある猟師が家で飼っていた猫は、ずいぶんと年だった。あるとき、猟師が仕事に行ったところ猫がいた。猟師はそれを撃とうと思い、元から一発入っていたところに玉入れをした。猫はそれを見ていた。猫を撃つと、猫はそれを茶釜の蓋でことごとく除けた。猟師は元から多めに入っていた一発で玉切れだと油断していた猫をしとめた。倒れた猫を拾いに行くと、それは自分の家の猫だったという。猫を長く飼うと、化けて出ると言われている。
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カシャ
1976年
出雲、薩摩また東国でもある事だが、葬送の時急に風雨になり葬棺を吹き飛ばす事がある。その時守護の僧が数珠を投げればなにも起こらないが、そうしなければ棺を吹き飛ばされ遺体を失う。
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ネコ,カタナ
1940年 秋田県
死んだ人に刀を飾っておかないと、猫が憑いて生き返る。
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ヘビ,ムカデ
1941年 愛媛県
ある爺が隣の爺の話を盗み聞きし、近くに金箱があると知り、それを掘り出しに行った。開けてみたら蛇や百足でいっぱいだったので、その爺が怒り出し、隣りの爺の家の屋根上から箱の中身を降り出したが、蛇や百足が金になった。
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ネコ
1976年 徳島県
四国の山村地帯では、どこでも猫を飼っているが、猫のダイツギは忌まれている。ダイツギとは猫の跡取のことで、猫の仔は飼ってはいけないことになっている。また年を経た猫は化物になるといわれ、飼うのを忌む。猫が年を経ると小豆飯を炊いて猫に与える家もある。する猫はいつのまにかいなくなると言う。
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〔フクネコヅカ〕
1986年 埼玉県
昔、桶屋職人が猫を飼っていた。ある夜、その猫が猫踊りをしていたのを見て追い出した。猫はその後、和泉屋という料理屋に拾われた。そして街道を通る旅人に手招きをするようになった。これが評判になり、店も繁盛した。この猫は福猫と呼ばれ、死んでから塚に祀られた。
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