リュウ 1986年 滋賀県 奥山という山は昔から炭焼きが盛んだった。炭焼きさんが炭焼きをしていたら、空が急に暗くなり、大きな雲の上に大きな龍があらわれた。それでそこの谷には誰も仕事に行かない。そこは木も生えず、伸びもしない。
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オオカミ,オオサン 1981年 和歌山県 炭焼きに行ってオオサンに会ったら、炭焼きに来ましたのでしばらく避けていてくださいとお願いすれば大丈夫だ。
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ヘビ 1930年 兵庫県 8年程前3人の炭焼きが峠で大蛇を殺した。村に帰ったことろ炭焼きたちは耳が聞こえなくなった。殺した者の妻は山で怪我をして死んだ。蛇のたたりとして人々は恐れた。
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ケチヤマ 1955年 静岡県 ある人がケチ山で炭焼きをしていたら竃の煙突に金の幣束が立った。恐ろしいので炭焼きを止めた。
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オオカミ 1981年 和歌山県 炭焼きをする人は狼に遭うが、炭焼きのイゴヤの柱の中には竃の神様がいるので狼は入れない。
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キツネ 1938年 長野県 ある人が酒に酔って車を引いていると湯前に出たので、何気なく手拭を持って入った。朝になっても帰ってこないので家の人が迎えに行くと、その人は大きな「溜め」を出たり入ったりしていた。
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オモイ,バケモノ,ロウジン 1973年 山梨県 炭焼きが大和田山の山小屋に泊まり、串にさした餅を焼いていると見知らぬ老人が一人入ってきて向こう側に座った。そして隙を伺っては餅を取って食うなどした。炭焼きが考えることを次々と言い当てるが、炭焼きが薪の棒をひざに当ててくじくと節のかけらが化け物(老人)の目にあたった。化物は「思うことより思わぬことのほうが怖い」といって逃げた。
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タヌキ 1974年 愛媛県 みよという所の炭焼きが、祭りの晩に山奥へ炭焼きに行った。薄暗くなったころに餅を取りに家に戻り、餅を小屋の中に吊り下げて寝た。夜中に目を覚まし外へ出ると、女の声がした。その声について5分ほど歩くと声が消え、小屋から離れた場所にいた。狸に化かされたと思って引き返すと、狸に餅を全部取られていたという。
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モウレイ 1982年 宮城県 海の仕事をしていてモウレイにとり憑かれることがある。わけのわからない話やおかしなことを言い始める。そうすると遠からず死ぬと言う。
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(ゾクシン) 1938年 徳島県 毎月9日は山の神の祭り日なので、この日は炭焼きは仕事を休み、ヤマシは山へは入らないという。
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キツネビ,キツネ 1977年 茨城県 田んぼ道を、列になって点滅しながら動いていく狐火を見たことがある。狐の嫁入りだと教えられた。この辺りには多くの狐や狸が住んでいた。帰りに土産の天ぷらを狐に取られた、狐に化かされて田んぼを這い回っていたという話も聞かれた。
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ヤマノカミ 1975年 福島県 ある人が炭焼きをしたが、何回も釜(※窯の誤植?)が落ちて成功しなかった。山の神様のせい。
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タヌキ 1987年 奈良県 夜の12時ごろ、酒を飲んだ帰り、狸に化かされた。いくら歩いても同じ所を回ってばかりいて着かない。朝になってみたら、自分の家のずっと奥に行っていたという。
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タヌキ 1981年 和歌山県 狸は狐よりよく化かす。炭焼きのイゴヤに女になって来たり、尻尾を刀のように刺し入れてきたりする。
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シメカケイシ 1967年 福島県 この石を踏むと必ず災いがあると言われている。
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ノリワラ 1964年 福島県 ある年、のりわら(葉山の神がつく人)が風邪を引いて祭りの日に自宅にいたところ、お宮で人々が拝み出したらひとりでに神がつき、ぴょんぴょんとびながら相当離れたお宮まで行ったという。
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タヌキ 1935年 愛知県 小屋に泊まって炭焼きの仕事をしていたら「ホイホイ」と呼ぶ声が聞こえる。呼んでみても返事がない。仕事の続きをするとまた呼び声が聞こえる。狸の仕業と気づくと、聞こえなくなった。
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ヒトダマ 1938年 福島県 明治35年までのことである。下坂の新坂からヒトダマのようなものがフワフワと出て、お宮の南のあたりで消えたかと思うと、また現れる。お宮の中に人がいるとお宮に入らないのだという。
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キツネ 1997年 青森県 役場からの帰り、酔って畦道を歩いていると居酒屋がある。招かれて店に入ると、田んぼに胸まではめられている。きつねの仕業。
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カワウソ 1994年 富山県 田んぼの中で和尚さんと相撲を取るといいながら、稲と相撲を取っている人がいた。おそらくかわうそに騙されたのだろうと言われている。
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タヌキ 1972年 千葉県 ある秋の夕暮れ、奉公人2人が戻ってこなくなった。帰ってきたので聞くと、途中のお宮の近くで女に会い、むすびをもらって食べたと言う。後日、狩をする人がお宮のそばで大きな狸を捕まえた。その狸が化かしたのだろう。
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