ヒノタマ 2005年 島根県 話者は小~中学生のころに火の玉を見た。友人と火の用心の見回りをしていたとき、人の頭くらいの大きさで、凄い速さで低いところを飛んでいった。
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テング 1981年 和歌山県 天狗が飛ぶときにはゴーというもの凄い音がするが、人の目には見えない。
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ヤマンバ 1936年 熊本県 魚売が馬に魚を積んでいくと山姥に魚を食べられる。魚売りが木に登って隠れると、山姥は川に映った魚売りの姿を見て川に飛び込み、死んでしまった。
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フネ 1990年 沖縄県 人が死ぬ前には「船が来る、船が来る」という。
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タマシイ 1964年 滋賀県 魂は死ぬ2、3日前や、死後にも飛ぶ。
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シロイイヌ,(オオキイモノ) 2002年 香川県 ある人が炭焼きを終えて帰ろうとしたところ、白い犬が飛びついてきて、はずみで下に転がり落ちた。犬が上から押さえつけるような格好になっていたら、大きなものが通りかかって「犬の食いさしだから放っておけ」と言って通り過ぎたという。
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キツネ 1980年 秋田県 夜、母と田の水引きに行ったら、向こうから提燈をつけた大きな男が来た。通り過ぎてみたら、誰もいなかった。狐の仕業。
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ケダラケノキョジン 1992年 山形県 夜、自分の家の前を毛だらけの大男が通り過ぎていく。
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フネユウレイ 1985年 愛媛県 水死人などの霊が宙に迷っているのが船幽霊になるという。夜ひとりで釣りをしているとき、船の下に白いものが見えるとそこを脱れることはできない。タデミサワで船の下をなでると、消えるという。船幽霊の火はコグチの輪の中からのぞくと、正体が男か女かわかる。
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ユウレイセン 1964年 高知県 普段は行き会うことのない所で行き会った船が、幽霊船である。この船に会った人は多く、船の下半分がなかったという話や、杓を借りて船を沈める話、そして船の下が光るといった話を聞いた。
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キツネ 1993年 岩手県 堤池のほとりで木の葉を並べている人がいる。何しているのか聞くと、魚を売っているという。狐に化かされて魚をとられたのだろう。
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ヒノタマ,ダイジャ 1978年 東京都 ウカガイのS氏は15歳のとき、火の玉が山から凄い速さで飛んで来るのを見た。鉄砲水の折で、逃げようと思い外に出たら家の中からも2つの光の玉が飛んでいき、直後に土砂崩れが起こった。山中の池に住む大蛇の霊と神様が放たれたものだとS氏は言った。
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ヨタカ 1956年 宮城県 夕方にヨタカが目の前を通り過ぎると忌まれるという。
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ソセイ 1995年 福島県 実家の母が死んだという知らせを受け、病院を無理して退院して帰り、母に声をかけたところ3日間生き返った。4日目に零師様のところへ行って帰って来たところ、それから2時間後に母は息を引き取った。
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シロイキモノヲキタオンナノヒト 1986年 東京都 りんどうの間で肝試しをしていた。すると、白い着物を着た女の人が通り過ぎていった。
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キツネ 1939年 青森県 明治35、6年頃、魚売りが魚を仕入れて帰る途中、火事にあって馬がいなくなった。町に入ると火事はなくなっていて、馬も魚も無事に帰ってきた。狐にだまされたのであった。
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シシャノレイ 1995年 静岡県 死者の霊は死後、または埋葬後、日金山にお参りに行く。
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キツネ 1939年 岩手県 ダンボ(元武士)が狐にだまされていることに気付き「一番おっかないことをして見せろ」という。気を抜いていたところに凄い女の幽霊が現れたので、驚いて魚を落としてしまった。幽霊は消えたが、魚は狐に持っていかれた。
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キツネ 1935年 熊本県 魚売りが坊さんに会った。狐が出そうな所だったので、連れになって歩いた。ふと坊さんの顔を見ると、顔が長く伸びた。魚売りは魚笊を投げ出して逃げ、百姓家に駆け込んだ。その人にあったことを話すと、その人の顔が坊さんの顔よりさらに長くなった。魚売りは生きた心地がしなくなり、その家を逃げ出した。
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ボウレイセン,フナモウレン 1937年 和歌山県 流れ仏が出たときには天気の悪い夜に、死んだ人が乗っていた船が亡霊船になって現れる。これを本物の船と見間違えると難船するといわれているが、よく見れば間違う事はない。強風のときに自分の船の反対方向から帆が走ってきて、それが船の前を横切ったらそれが亡霊船であるといわれている。
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マブリ,シンゴス 1981年 鹿児島県 死んだ母のマブリ(死霊)が息子を心配して出てきた。母の死霊が炊事をしてくれ、米をとぐ音がした。母の死後、マブリワハシ(脱魂祓霊の巫儀)をしていないからだという。
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