エンコ 1991年 愛媛県 二神家の妙さんという嫁は大変な力持ちであった。ある時、川で二人の子供が「向こう岸まで背負ってくれ」と言ってきたので、エンコだなと思って捕まえ、家に連れ帰った。エンコにもう悪い事しないと約束させ、皿をとって離してやった。お礼に毎朝家の軒の鉤に川魚が掛けられた。その鉤を鹿の角に変えたら、エンコが来なくなった。鹿の角はエンコよけになる。
類似事例 |
|
エンコ 1985年 愛媛県 エンコは冬になると山に入ってセコになる。
類似事例 |
|
エンコ 1991年 愛媛県 あるおばあさんがエンコを助けたら、お礼に毎朝家の前の鉤に川魚が掛けられた。その鉤を鹿の角に変えたら、エンコが来なくなった。エンコは鹿の角が苦手。川に行くときは鹿の角を身につけると良い。
類似事例 |
|
エンコ 1991年 高知県 見たことはないが、子どもを脅すのにエンコがくるぞといったり、川ばっかり入る者をエンコだとたとえたりした。また、エンコは坊主頭であるという。
類似事例 |
|
エンコ 1980年 青森県 山からエンコが降りてきて女に通って孕ませた。エンコの子が産まれたが、エンコは殺され、女も死んだ。エンコは猫のようなもの。
類似事例 |
|
エンコ 1991年 愛媛県 エンコは鹿の角が大敵。
類似事例 |
|
セコ 1985年 熊本県 冬は山にいて夏は川には入る。
類似事例 |
|
エンコ 1967年 愛媛県 エンコは頭の皿に水があるうちは力が強い。相撲が好きである。
類似事例 |
|
エンコ 1991年 愛媛県 あるおばあさんが僧都川を通ると、エンコが干上がって苦しんでいた。かわいそうに思って水をかけてやり、悪い事しないと約束させた。お礼に毎朝家の軒の鉤に川魚が掛けられた。その鉤を鹿の角に変えたら、エンコが来なくなった。鹿の角はエンコよけになるとわかった。
類似事例 |
|
ガワラドン 1992年 宮崎県 河童が馬を川に引き込もうとして捕まった。
類似事例 |
|
ヒョウスンボ,ワロ 1992年 宮崎県 河童が馬を川に引き込もうとして捕まった。
類似事例 |
|
エンコ,カワタロウ,エンコボ,コンボーズ 1985年 愛媛県 エンコを川太郎とか河童と呼ぶことが多い。エンコとカワウソを全く同じものと考える地域と異なるものと考える地域がある。エンコをエンコボ、エンコボーズと呼ぶ地域もある。エンコが尻を抜いて水死させることを、エンコが人に憑くという。
類似事例 |
|
エンコ 1985年 愛媛県 七夕以降に泳ぐとエンコが出て足を引っぱる。釣り船に子供を乗せて寝かせておくとエンコにさらわれる。海が五色の波できれいに見えるとエンコの仕業だという。遅くまで海に一人でいるとエンコに引かれる。
類似事例 |
|
エンコ 1991年 高知県 エンコがいるというハナシは聞いたけれども見たことはない。ただ、鹿の角をエンコのおどしということで、エクビという魚を入れるかごにつけろという風習はあった。
類似事例 |
|
エンコ 1974年 高知県 エンコは擂鉢のようなものを被っている。ある日木戸口に座っていたが水が入っていなかったので入れてやると、翌日、魚を置いていった。その家は代々漁が好きで、よく獲れるのはエンコのおかげだろうという。
類似事例 |
|
エンコ 1987年 山口県 エンコは猫みたいなもので、ガーガーガーガーと海から上がってくる。子供を威すのに「夜、外へ出たらエンコが来るぞ」「エンコに食わすぞ」などといった。
類似事例 |
|
エンコ 1975年 高知県 橋の大石のところにエンコがいた。女の人が谷の小屋で横になったら夢を見て、エンコの子を孕んでいた。エンコは法の聞く人に封じられたり、悪いことをしないと誓わされたりしている。
類似事例 |
|
シバテン 1959年 徳島県 シバテンのシバはシバ犬、シバ栗などのシバで、小さいことを意味する。徳島の祖谷では、山中にシバテンが現れて、怪音を出して人を驚かせるらしい。
類似事例 |
|
エンコ 1967年 愛媛県 エンコが相撲を取ろうと言って来る。いつも人間が負けていたが、ある勝気な人がなんとかしてエンコを逆さまにし、頭の皿の水をこぼして勝った。そこでエンコは「そこの岩がある間は人間に何もしない」と約束した。その後、埋め立てで岩を砕いてしまったが、今は何も出てこない。
類似事例 |
|
カッパ,エンコ 1976年 山口県 エンコは肛門から手を入れて人の腸を食べる。川の中央で光る物があるので近づいた男の子が、エンコに腸を食われた。エンコは皿の水がなくなると動けないので、人を水の方へ誘う。
類似事例 |
|
エンコ 1967年 愛媛県 エンコは金物が大嫌いなので、エンコにあったときにそのことを憶えていれば助かる。
類似事例 |
|