リュウグウノカミ,ニライ・カナイ,(ホウリョウシン) 1986年 沖縄県 伊平屋島の田名ではリュウグウノカミを拝む際の主宰は男性神人であるが、他のところでは女性神人が管理する場合もある。本部半島の谷茶ではタンチャウーフシ(谷茶大主)という竜宮の神の祠の通し窓から沖のニライ・カナイを拝む形になっており、豊漁神として独立しきっていないのだという。
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テング 1988年 群馬県 天狗は修験道と関係がある。法印が呪力によって護法や鬼のようなものを使役するという理解があり、天狗もその一種として受けとめられたのであろう。伝説の末尾は例によって椀をひとつ返さなかったために膳椀を貸さなくなったと結ばれる。
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サンガツミッカ 1939年 熊本県 旧暦3月3日には、農家では青草を一握り切って馬に食べさせる。天から薬が降るからだという。
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コダキイシ 1931年 青森県 北津軽地方に、懐中すると必ず妊娠するといわれている石を産する地がある。それはある滝壷の河原で、その小石をほしいと思った女性が歩いていると、ふっと1個の石を見つけて拾うのだそうだ。それを懐に入れて帰ると、いつもと体の状態が違ったように感じるのだという。
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コモチイシ 1976年 文禄年中、ある人が子持石という小石を拾い、80年余り秘蔵していた。その石は次第に大石となり、小石を数千生み、あたかも子孫のようであった。
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ヤマノカミ,(ゾクシン) 1951年 徳島県 3月3日の翌日をシカのアク日といい、仕事を休みにする。3日に遊山をして山の神を迎え、4日には家に籠もって山の神を田の神として迎え入れて神に奉仕するのだという。
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(ゾクシン) 1979年 徳島県 漁業に関する俗信。女性の死体を拾うと、漁があるといわれている。沖に行って、四つ足(猫や犬のこと)を言ってはいけないという、など。
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タマシイ 1974年 東京都 天和3年5月3日に普段から功徳を積んでいた女が死んだ。翌年3月3日にその女の妹の夢に死んだ女が現れ、後生の安楽を語り光明真言と念仏を唱えるように告げて夢は覚めた。
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イハチ,ジュウゴドウジ,テンニョ,ヘビ,リュウジン 1974年 広島県 芸州宮島光明院の開山である以八和尚は宮島に住居を定めたが、常に美しい女性が十数人仕えていた。その事を誹謗する人がいるとの話を聞いて和尚は、彼女らを法談の席に呼び、事情を説明して立ち退きを命じた。すると海上にわかに波が起こり、暴風すさまじい状況になって、先の女性がたちまち蛇の姿になった。それらは黒雲と一緒に海底に入っていったという。彼女らは天女が使わした十五童子だったという。その後、上人は別時念仏の回向の日に往生するといって往生した。すると、紫雲が立ち、妙なる香りがし、潮がみちて遺灰を残らず流していった。竜神が供養したのだと思われた。
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アカマター 1998年 沖縄県 アカマターはナミヘビ科の無害の蛇である。美男子に化けて、女性に子を孕ませるという。3月3日浜下り起源説話は圏内によく知られている。
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(ゾクシン) 1974年 滋賀県 婚姻に関する俗信。嫁どりは2月・3月が多いが、一方で「2月は逃げる」「3月は花が散る」と言って、祝言をしてはいけないともいう、など。
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コイシ 1967年 福島県 波立薬師のお堂の前は小石の浜で、この小石を持ち帰ると、帰りたがって夜に泣くという。そしていつの間にかひとりでに帰るという。ある人がこの砂利を運んで庭に築山を造ったところ病気になり、石のためだということになり元の所へ返したという。
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ゴシキガハマ 1974年 京都府 五色ケ浜に漂着した若い女の水死体が抱いていた赤ん坊は、五色ケ浜の小石を手にすると泣き止んだ。赤ん坊の死後、五色ケ浜の小石を持ち帰る者は激しい腹痛に襲われたが、「子どもや、おまえの石をもろうて行くで」と唱えるようにすると腹痛は起きなくなった。
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イシナゲ 1983年 東京都 江戸麹町の平河天満宮の裏門にある町家に、どこからか石を投げる事があった。昼夜を分かたず、多い時には50~60個の石が何処からの方角からか投げられるという。その石は小石ではなくて手頃の石で、青苔が生えているものや瓦欠けのものもあるというが、人にはあたらないという。石を拾い集めて蓄えても、夜の間にいずこかに消えてしまうという。
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ニライ・カナイ 1986年 沖縄県 ウンジャミにおける神女の役割はニライ・カナイからやってきた海神そのものであり、君真物自身である。トカラ列島や八重山では来訪神行事が少ないが、ノロを中心とする神女自身が君真物として出現するからではないかと考えられる。
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キツネ 1993年 岩手県 魚を買って帰る途中、魚がうんと重たくなって持っていられず、投げ捨てた。するときつねが拾った。魚が欲しくてきつねが魚を重くしていた。
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キツネ 1993年 岩手県 堤池のほとりで木の葉を並べている人がいる。何しているのか聞くと、魚を売っているという。狐に化かされて魚をとられたのだろう。
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キンマモン,ウミンチュ 1986年 沖縄県 現在のウムケー・オーホリという祭りでは、神女たちが白衣をつけてアダハを持ち、浜辺で神を拝み招く程度で、神観念は抽象化されている。明治の頃までは君真物と同じく、神女たちは正装して、ネリヤからの来訪神として祭りに臨んだのだという。
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(ゾクシン) 2001年 鹿児島県 旧3月3日の浜下りの翌日に、ナーチャハマオリといってニセ(青年)たちが同じ浜で角力や闘牛を楽しむ。夜は夏目踊りをしながら家々を廻った。この踊りがこないと豊作にならないと言われた。
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ユウレイ 1989年 長野県 幽霊は女性の姿で出るという。
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(ゾクシン) 1976年 大分県 女性は33歳のときに出産をすると、厄が晴れたという。
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