国際日本文化研究センター トップページ
怪異・妖怪伝承データベース
データベース検索ページ 更新情報 お知らせ 怪異・妖怪とは データベース検索 異界の杜 製作者
データベース検索ページ

検索対象事例

タヌキ
1931年 香川県
常願寺には千年以上の齢を経たはげ狸が住んでいる。日露戦のときも出かけたと噂された。この狸は住職の代替わりのとき、一度だけ屋島合戦の模様を見せてくれるという。

類似事例(機械学習検索)

ヤシマノハゲダヌキ
1922年 香川県
屋島の禿狸は源平屋島合戦の時、木の上に登って戦を見物して行ったのでその一部始終を知っている。その後禿狸は八栗寺に移して、屋島の合戦を演じて四国における狸大将として暮らしていたが、ある時狩人に殺されたという。これは禿狸が死後人に乗り移って話した身の上話という。また祖父母の話では、嘉永安政頃、阿波西林村の女髪結の体を借りて、吉凶その他を予言したり、他の狸憑から狸落しをしていたという。日清日露戦争では多くの乾分を従え、満州へ出征して大いに働いたという。
類似事例

タヌキ
1935年 香川県
屋島に古狸がいて、屋島寺の住職の代替りの初夜、必ず狸が袴姿で現れ、源平屋島合戦を夢幻のうちに物語り、見せたという。それに因んで源平起上り狸という玩具が作られている。
類似事例

ハゲダヌキ
1977年 高知県
ジョウノオキという谷にハゲ狸が住んでいた。今度屋島に棲家をかわるので、寺に挨拶に行き、和尚にいつも御世話になったからといって源平合戦を見せてやると言い、和尚に本物そっくりの源平の戦を見せた。この狸は讃岐の寺に行き仲間を集めて腹鼓を打っているという。高松市のある寺にも狸がいて、和尚が旅行するとどんなに混んでいても汽車の座席をひとつ確保してくれるという。
類似事例

タヌキ
1939年 香川県
背負ってくれ、手を引いてくれと言う狸がいる。砂をかける狸もいる。狸を打とうとすると自分の膝を打つという。また、火を取る狸がいる。
類似事例

オマンタヌキ
2002年 香川県
二ノ坂の入り口の東側の山にはお万狸という狸が住んでいた。下から見ると狸がすんでいるところで火を炊いているように見えたが、灯が見えると必ず雨が降ったという。また、小蓑下所の猟師がよく狸を捕ったといって木のホタを吊って帰るのを見かけたという。お万狸は後に屋島に嫁に行ったという。
類似事例

(オヤマノゴンボウ),(イッパイモリノチョウシチ)
1980年 福島県
信夫地方にはお山のごんぼう(権坊)と一盃もりの長七という、千年の齢を経た老狐がいる。
類似事例

タヌキ,オロクサン,オマツサン,オヨンサン
1922年 徳島県
寺町妙長寺の境内にお六さんという小祠がある。狸合戦に関係した女狸でここにまつられ大流行している。大谷臨江寺にはお松さんという小祠がある。これも狸合戦に関係した女狸である。富田大道の金刀比羅神社の末社にはお四つさんというのがある。狸合戦の一方の大将2代目の金長狸を祀ったものである。かつて時報を太鼓で打っていた時、寺町筋では6つ時、富田大同筋では4つ時を打たなかったという。狸の名の時刻に相当するので打つと祟りがあるといわれていた。
類似事例

タヌキ
1986年 愛媛県
昔六角堂の大榎に狸が住んでいた。ある日住職が見ると狸が木の枝でドクロを天地四方にふっていた。すると侍が西から東、北から南と行ったり戻ったり、狸にたぶらかされていた。狸が枝の上に忘れていったドクロを住職が取り上げると、神通力を失った。
類似事例

タヌキガッセン,カネナガ,ロクエモン
1922年 徳島県
天保年間に名東群斉津村から勝浦郡小松島町にかけて山間に多くの狸が負傷して死んでいったが、それから間もなく日開野村の狸が人に憑いて、狸合戦の詳細を物語ったという。それによると日開野村の金長という狸と名東群津田浦の六右衛門という狸の合戦で、国内の狸は全部集合して2派に分かれて戦ったという。雌雄を決せぬうちに2匹とも死に、2代目金長と六右衛門の子が日開野で弔い合戦をし、讃岐屋島の禿狸の挨拶によって和解したという。
類似事例

タヌキ
1996年 山梨県
鎌倉の建長寺の狸が坊さんに化けて駕籠に乗って柳沢に来た。食事をした家では「決して覗かないでくれ」と言ったが、こっそり見てみると狸の姿になってお膳をひっくり返して食べていたという。またある家では狸の絵を描いていったという。話者が若いころ、その絵を見せてもらったことがあったが、狸といえば狸に見えるという程度の絵だったらしい。
類似事例

タヌキツキ,イヌガミツキ
1985年 愛媛県
狸に憑かれておかしくなることを、狸ヅカレと呼ぶ。また、狸は人に憑いて騙す。狸に騙された人を村総出で捜す。見つけたときには、ふぬけになっていることが多い。
類似事例

ムジナ,タヌキ
1990年 秋田県
くらんさという山にすむ狢(狸)を退治するために、狸の入っている穴らしきものをいぶしていたら、男の人が出て行った。それが狸だったという。
類似事例

タヌキ
1981年 和歌山県
狸には穴にすむ狸と野に棲む狸がいて、人を化かすのは前者。
類似事例

タヌキ
1979年 徳島県
狸に化かされないためには、親指を隠して夜道を通る。狸が来たなと思ったら、袖の下から見ると、狸は逃げるという。狸が提灯に化けることがあるが、提灯の灯を消しに来るともいう。祝言の時、嫁が来る途中で、狸が大きな坊さんに化けたことがある。狸は綺麗な娘に化けるが、必ず足下がぼおっとしているという。
類似事例

タヌキ
1973年 岩手県
狸に化かされるということがある。
類似事例

タヌキ
1943年 香川県
話者(広瀬)のうちの大松の下を夜通ると狸が化かす。それは、昔山の中にある権現さんに住んでいた正さんという女の狸が大松の狸へ嫁入りしたのだが、人が通るとその嫁入り狸を人が取りに来たと思って、男の狸が化かすのだという。
類似事例

タヌキツキ
1953年 鳥取県
狸を飼っていた家の母が憑かれた。祟りだといわれたが、対処しなかったので、狸のような行動をとるようになった母は死んだ。この家には、体臭が狸の臭いのする娘が生まれたりしたので、人々は狸の霊の子だという。
類似事例

タヌキ
1978年 香川県
高松の浄願寺に狸がいた。ある時、貧乏で困っている男のために、かんす(鑵子)に化けて売りに出させて助けた。かんすを買った人がすぐに火にかけたので、狸は頭が火傷ではげてしまい、はげ狸と呼ばれた。この狸がおろすやいと(灸)がよく効くと評判で、あちこちで金を儲けては散財していた。
類似事例

タカニュウドウ,タヌキ(ゾクシン)
1923年 秋田県
狸は高入道に化けるが、もし狸に化かされると命を落とす。
類似事例

タヌキ
1979年 三重県
1968年ごろのこと。大台ケ原で狸に化かされた人がいる。犬も狸には化かされると言い、狸が尻尾を振った方向に行ったりしてしまうという。
類似事例

ヤスベエタヌキ,オタヌキサン
1981年 京都府
祇園の辰巳橋のお稲荷さんは、祇園の芸者がよく参るが、実は狸が祀られているらしい。また京都には町々に安兵衛狸など名前のついた狸が住んでいたらしい。柳馬場に住んでいたある人は、床の下でカンカンと音がしたり、原因不明の現象があったりすると、「狸の何々さんや」といっていた。
類似事例

国際日本文化研究センター データベースの案内