(ゾクシン),メ 1998年 静岡県 ピアスの穴を開けると目が開かなくなってしまうことがある。
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ハッコツノショウネン,アカズノトイレ 1999年 栃木県 学校の開かずのトイレは、夜には戸が開いている。けれども中に入ると閉じて開かなくなってしまう。中には白骨の少年がいるという。
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アケズノハコ 1977年 静岡県 下田の「おやかた」という家の倉の中には「明けずの箱」というものがあり、開けると目がつぶれるとされ、誰も開ける者はいなかった。
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アヤシキコト 1974年 相対替えした屋敷に住んだところさまざまな怪しいことが続いた。元の住人に話をしたところ、数代そこに住んでいたがそんなことはなかったという。家主によって怪しいことが起こったのだと世間は噂した。
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(ヨミジガエリ) 1982年 新潟県 行こうと思ったけれど、戸が開かないので戻ってきた。
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イジュウ,マミ,コアミ 1974年 三重県 寛政9年のこと、伊勢国櫛田において民家の井戸のなかに落ちていた異獣が捕まった。形は牝犬のようで、4足の爪は鋭く鷲の爪のようだった。その後ある下総から来た旅人は、自国のマミというものであろうと言う。また伊勢の山中にはコアミという獣もいて、狸の大きいものに似ている。しかし井戸の中に落ちたのはそれではない。
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ゴライボー 1957年 和歌山県 河童のこと。水遊びをしている子供がさらわれ死ぬことがある。尻に穴が開いて腸を抜かれている。
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タマシイ 1964年 滋賀県 死にそうな病人が「窓を開けてくれ」と頼んだときに窓を開けると、魂が飛んでいってしまう。
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フカイノコト 1974年 盲女を家に入れないことにしているが、あるとき間違って門を入ったことがあった。すると不快なことが起こった。
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キツネ 1975年 愛知県 狐に憑かれた人が死ぬと、身体に穴が開いているという。
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イナリサマ,ナニカオソロシイモノ 1987年 山形県 稲沢集落の稲荷様のお堂には光る丸い玉が入っている。それは5回以上開いてはいけないとされていたが、ある人が開けてしまった。そうしたら、その人が餅をついているときになにか恐ろしいものが来たという。
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ジンジャノカギアヅカリ 1949年 福井県 ある家は代々神主をしており、宮の鍵を預かる。ある人物が氏子総代になり、鍵あづかりになりたくて、鍵あづかりの者ことを悪くいい、祭りのときに鍵を持っていった。勝手に堂の扉をあけようとしたが開かなかった。そのとき、神主は座敷で昼寝をしていたのだが、神様の声がして、「サトウ(佐堂、宮のこと)の戸はお前が行かねば開かないぞ」と言われた。不思議に思っていたところ、氏子総代や村人がきてあやまり、再びその家が戸を開けることになった。
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クダギツネ 1977年 神奈川県 ある家の先祖は御殿奉公をしていたが、宿下がりのときに文箱を貰い、これを絶対に開けてはいけないと言われた。祖先はこれを大切にしていたのだが、ある時、家人がこれを開けてしまって中にいたクダギツネが飛び出し、各地の病人に憑くようになってしまったのだという。
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ショウヨウ 1976年 芭蕉は草であるが大木のようになる。その魂も化けて怪しいことをなすのだろう。千年の年を経た大樹も怪しいことをなすことがある。この類だろう。
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キツネ 1972年 長野県 オイナリ様に参詣がなかったが、数日後賽銭箱を開けると一杯入っていた。いつの間にそんなに参拝があったのかと不思議だった。
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アヤシキモノ 1974年 怪しいものを見てそれを怪しいと感じなければ、その怪はおのずから消滅する。
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ネコ 1973年 鳥取県 普通の猫は開いた戸口の柱に体をすり寄せるように入ってくるが、化けるようになった猫は開いている戸口の真ん中を通る。
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クダキツネ 1982年 神奈川県 御殿奉公していたある家の先祖は、宿下がりの時絶対開けてはならないという文箱を貰って大切にしていたが、家人がある時開けてしまいクダ狐が飛び出して各地の病人に憑いたという。
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キツネ 1988年 長野県 きつねが人についたことがある。つかれた人は口がきつねのようにとがり、目が獣のように鋭く輝き、油揚げを好むようになった。これをはらうためには祈祷をするなどした。
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ムジナ 1933年 長野県 夜更け、安国寺のお堂の戸を叩き「こんばんは」といって起こす者がいた。けれども戸を開けても誰もいない。同じことが毎晩あった。ある晩、声がすると同時に戸を開けると、狢が屋根の上に跳び上がっていった。
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カッパ,シニンノイコン 1976年 水死人が笑っていたり、肛門が開いていることは、必ずしも水虎の為す処のものではない。
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