カミカクシ 1930年 和歌山県 明治37年3月3日、九棚丸の炊夫が見えなくなった。四五日後、他の炊夫が船上に登ると一陣の風が吹き、あの炊夫が落ちてきた。話を聞くと3日の朝風が吹き、体が船から離れたという。
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ユウレイセン,オオサカゴウ 1930年 山口県 御用金を使い込んだ、大阪号という御用船の船長らは発覚を恐れて水夫たちを殺し、船を沈めてしまった。それ以来、黒い船が大時化の夜に必ず現れ、マストの上の燈がだんだん増えて消える。こういった幽霊船の話は今も絶えずに語り継がれている。
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ヒカリダマ 1974年 山梨県 夜、空を光り玉が飛ぶことがある。
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ユキオンナ 1928年 秋田県 秋田地方の雪女は、顔がのっぺりとしており、普段の顔を見せない。しかし美しく整った顔に逢うと、つかまされると言われている。
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ヒカリダマ 1974年 栃木県 人が亡くなる3日前に光り玉が飛んで落ちた。山鳥の尾が光るのだとも言う。
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カガヤイタヨウナスガタノヒト 1992年 奈良県 昼間、子供たちが薬師堂に遊びに行ったら、輝くような姿の人が出てきた。そして子供たちに「お前ら、来いよ、来いよ」と言った。子供たちは怖くなり、逃げ帰った。
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ヒカルトリ 1981年 茨城県 堤防の上を歩いていると、頭上を青白い光を放って飛んで行くものがあった。鳥の音がしたが、光っているので気味が悪かった。光は川下のほうに飛んでいった。
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ヤマンバ 1985年 鹿児島県 母親を食べたヤマンバは、その子供たちも食べようと母の姿に化けて子供たちの前に現れる。しかし、異変に気づいた子供たちは逃げ出した。途中、魂となった母が子供たちの姿を隠したので、子供たちの命は助かった。
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イタチヨセ 1964年 福島県 村の若者連が集まった折、おもしろ半分にいたちよせをした。2里、3里も離れたところからいたちが寄ってくるという。まずより人を定め、これを中心としてその周囲を囲み、「おんしょうしうそわか、おんきりかたやそわか」と繰り返し唱えるうちにいたちが寄ってくる。より人は膝の上に両肘をつき、しゃがんだままはねまわる。すると周りの人は「どこから来たいたちだ」「どこどこの沢から来た」などと問答する。いたちを寄せるのは易く、離すのは難しい。離す唱詞があるともいい、いたちのついた人をそのまま放っておけば、くたびれた様子で座り込み、あるいは倒れて、しばらくするといたちはのくという。
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コワイカオヲシタヒト 1988年 茨城県 昔、若い者が度胸試しをしていたら、こわい顔をした人に出遭って、あわてて逃げてきた。仲間がどんなこわい顔かと聞くので、とてもコトバにできない、と答えると、「こんな顔かい」と声がして、そのこわい顔をした人が近くにいた。
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イタチ,(ゾクシン) 1939年 和歌山県 いたちが鳴くと不幸がある。
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ヒトダマ,ハト 1981年 茨城県 人魂はハトが夜飛ぶと光るのだといわれている。
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トビモノ 1938年 茨城県 様々な怪火を飛び物という。中には、蒟蒻玉が飛び物になって光を放って飛ぶことがあるという。夜、山鳥が飛ぶと、光って飛び物と間違えることがあるともいう。
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ヒョウスボ 1999年 宮崎県 子どもたちがなかなか水から上がらないときなど、「習吉じいさんのヒョウスボがくっど」と言って脅した。子どもたちには効き目があった。
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(ヒカリモノ) 1988年 茨城県 夜、キジや山鳥が骨を咥えて飛ぶと、骨が光りながら飛んでいくという。
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イギョウ,カイイ,キカイ 1974年 ある夏の暑い日、疲れて仕事から家に帰ったところ妻や下女の顔が馬に、子の顔が鬼に見えた。斬り殺そうと思ったが思いとどまりしばらく横になり休んでから再び見たらもとに戻っていた。
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ユウレイ 1984年 山梨県 幽霊は血筋の人のところに、死ぬ前に現れることもある。子どもの顔に、病院にいるはずの父の顔が見えたことがある。
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クチガミミマデサケタヒト 1977年 神奈川県 ある老人が親類の家に行った帰りに坂を登っていると、きれいな女の人がかぶりをして後ろから登ってきたので、夜も遅いから気をつけなさいといって見送った。その後に男の人が来たので、この先に女の人がいると伝えた。すると、男はその人はこんな顔ではなかったかと振り向いた。その顔は、口が耳まで裂けていた。
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〔フルツバキノネ〕 1938年 京都府 古い椿の根が、光って飛んだという話があったという。
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アオサギ 1961年 茨城県 青サギが飛ぶと、火の玉かお月様のように光る。
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ヒトツメコゾウ 2002年 神奈川県 一つ目小僧は大きい目玉が顔の真ん中に一つある、非常に怖い顔。
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