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怪異・妖怪伝承データベース
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検索対象事例

カッパ
1982年 長野県
昔、和田峠に池があり河童がいた。六歳くらいの男の子の姿で、旅人を引き寄せ池に引きずり込んでいた。この話が諏訪の殿様の耳に入り、家来の荒源太が退治に向かい、河童を捕まえ、馬で引いた。「もうしません許してください」というので池とともに去ることを命令し、許した。池は隣の山裾に移り、一夜池とも言われた。

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カワタロウ
1931年 長野県
昔、赤沼平が池だったころ、道と池の間に大石があった。ここに11、2歳の子供に見える河太郎が住んでいて、人々に害を成していた。参りましょうといって手を引き、池の中に引きずり込むが、強力の者は逃れることができた。あるとき、武士に手を出したがそのまま連れて行かれ、頭の水が乾いて死んだようになった。命を助けてほしければ去れという武士の命令に従い、和田宿裏の池に移ったという。
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イケノヌシ
1973年 石川県
蛇の池には、池の主として蛇が住んでいるという。池に石を投げ入れると、必ず大雨になるといわれている。
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ヌシ,リュウ
1985年 愛知県
烏ノ池には、池の主である龍がいる。龍に引き込まれると言う話や、紅を池の水でといで使うと良いとか、池で泳ぐといけないなどという話がある。池にきたないものを捨てると祟りがあると言う。
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イケノヌシ,(ダイジャ)
1987年 山口県
室津半島の池の浦の池に池の主の蛇がいたが、源平の合戦で池の底にたくさんの刀が落ちて、金物が嫌いな池の主は住めなくなり、平郡の蛇の池に移った。蛇の池に金物を落とすと、翌朝池の淵に上がっている。
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オンナ,ダイジャ
1970年 長野県
田にしようと池を埋めると、他の場所に池ができた。天池というが、昔その池の岩の上にきれいな女が近づくと池の中に飛び込んだ。大蛇が住んでいたものと思われる。
類似事例

ダイジャ
1978年 滋賀県
温泉ヶ嶽の山頂に池があるが、見るたびにその様子は異なり、五畝歩あるいは一反歩という。この池には大蛇が住んでいるという。同字の向手尾という山頂にも昔池があったというが今はない。この両池を姉妹池といい、昔は双方に大蛇が住んでいたが、向手の池は村里に近いため、村人が付近の木を伐採したので大蛇は奥の池に移り、そのため池の水は乾いたという。
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ウシイシヅカ
1943年 大阪府
牛石塚とよばれる、大きな牛が横たわった形の黒い石がある。神の地として人々は近寄らない。昔この石を切ったところ、血が流れて池に流れ込んだ。その池を半分血池、大方血池、大方池、ハブ池などという。
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オサイガイケ,オノ,(ハタオリヲスルムスメ)
1978年 新潟県
おさいが池という池があるが、この池は刃物を嫌うという。木を切り倒しているときに斧を取り落とすと、池の水がどんどんひけていった。池の底ではおさいという娘が機織りをしていたという。
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ドクジャ
1976年 静岡県
桜村に池の社という方5町程の2つの池がある。毎年8月彼岸の中の午の刻に半切り桶に赤飯を盛って水泳が達者なものが池の半ばまで押し行き池の真中で手放す。池の水が渦巻いて桶は水中に沈む。伝えによると昔、国主が入国した頃、妾とこの池辺りに遊興した。すると俄かに池に波が立ち妾が池に引き込まれてしまった。国主は怒って池に焼いた石を投げ入れさせ続けた。7日7夜続けたところ毒蛇が死んで浮かんできた。頭は牛のようで、背に黒い鱗があり、白い角が生えていた。また肥後の阿闍梨皇円の霊魂がこの池に入ったとも言われる。
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ダイジャ,ウロコ
1992年 新潟県
先妻の子を殺そうとして大蛇となって池に入った女性がいた。この女は池の主となり、池の数を増やしていった。
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ヘビノイケ
1987年 山口県
「蛇の池」という池の土手の小屋に住んでいた人が、夜中に池の中から立ち上がった蛇の頭を見た。
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ヘビ,イケガミ
1976年 三重県
城山で畑仕事をしていた老夫婦が、お池には神さんがおるというが本当か、と話をしていたら、神様が怒って池が渦を巻いた。それ以来、その家では池神様を祀っている。池神様は蛇。
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イケノヌシ,タタリ
1978年 新潟県
タナの池には主が住んでいるという。昔、池の周りの畑を耕していた老人が、出てきた石を池の中に放り込んでいた。するとどかーんという大きな音が池の中でした。その音を聞いてまもなく、その老人は何でもないのに船が転覆して死んだ。池の主の祟りだという。
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ヌシ,ガタロ
1940年 大阪府
池にはヌシが住んでいる。これらの主は綺麗な着物を着た人が好きで、呼び込む。池床のどこかに深い穴があって、池が空になると竜宮へ帰る。だから池が空でも無暗に池床を歩いてはいけない。
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アカゴノナキゴエ
1950年 徳島県
貧しい母が、子供を池に沈めた。死体はすぐに上がり、誰がやったかもすぐわかった。しかし、今でも夜には池から赤子の泣き声が聞こえる。その池を赤子池と呼ぶ。
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リュウ,アマゴイ
1954年 三重県
お熊ヶ池に住む竜が美男子に惚れ、美男子の体は竜になった。夜になると竜は血を流して池に帰ってくるといい、池の一帯は今も赤土で、池に祀られているお熊が泣きながら池に通ったという。池では雨乞が行われる。
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ダイジャ,リュウジン
1973年 岡山県
大佐山の7、8合目に竜王池という池がある。竜神が棲むといい、池に時として白蛇の姿を見ることがある。池の水が涸れたときは伯耆大山の麓にある赤松の池に移ったという話もある。また、大佐山の麓にある大佐神社はこの竜神(大蛇)を祀っている。
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イケノヌシ,ダイジャ
1968年 福井県
水海の奥の池ヶ平という山の頂上には池が4つあり、ここに大蛇がいた。大蛇は大ヒリタンという山の池とこことを行き来していた。あるとき、小泉吟六という男が池ヶ平の池で「おい池の主、山主のわしに触るなよ」と一喝して水浴びをした。そのことを聞いた友人が真似してみたら、みるみるうちに空が掻き曇り、雷が鳴り大雨が降り出したので、命からがら帰ってきたら、麓はいい天気だった。今は池の水はなくなり森林になっているという。
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フタゴノイケノヌシ
1987年 長野県
佐久町の大河原近くにある池で,峠から向かって右を雌池(女池),左を雄池(男池)という。雄池の底にはウミバラといい、竜が通った跡と伝える黒い帯状の線がうねっているので,昔からこの池には主の竜神が棲んでいるとされる。雌池の水を樽に汲んで地面に置かないようにリレー式に運び,水上の川にあければ雨が降るという。
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カガミイケ,リュウジン
1987年 長野県
小金山にある池。昔,泥棒が北向観音の宝鏡を盗み出した。ある池のところまで来て休んでいると,池の竜神が現れて泥棒を池に引きずり込んで殺してしまった。池の土手に置き放しになっていた鏡は,自然に元の北向き観音におさまったっという。以来,「鏡池」と呼んでいる。
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イケノヌシ,アカウシ
1990年 長野県
昔、池の平には大きな池があり、そのほとりには若夫婦が住んでいた。ある時、妻が池の主に引き込まれて死んだので、怒った夫は人糞を池に投げ込んだ。すると池の主は大きな赤牛になってししが平に登っていったという。
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