タビノザトウノタタリ 1979年 岐阜県 昔、旅の座頭が沼に落ちて溺れた。「助けてくれ」と叫んだが、近くにいた男は助けに行かなかった。座頭の祟りで、男の家には片目の子供が生まれた。
類似事例 |
|
サトウガミ 1992年 宮崎県 座頭が上京の途中、峠で休んでいると、強盗が現れて金を奪った。座頭は「金は増えるが祟りがあるぞ」といい、その通りに強盗の子孫には不幸が続いたので、そこに座頭神を祀った。それは今の吉野宮神宮で、そこを座頭坂という。
類似事例 |
|
ミズチ,ホラヌケ,ヘビクズレ 1972年 新潟県 座頭が琵琶を弾いていたら、美しい女性が現れ、琵琶を聞いていた。女性が言うには、実は自分は大蛇で、これから下の村を淵にするという。座頭は急いで村に行き、村人に危険を教え、術をもって大蛇を退治したが、座頭もまた死んでしまった。その座頭を神に祀ったのが大倉権現で、大蛇も大利大明神として祀られている。
類似事例 |
|
ザトウ 1979年 蘭亭という号の人物は、彼の家に奉仕していた座頭を大変嫌い、何とかして追い出そうとする。そこで座頭に無実の罪を着せて出入りを禁じさせたのだが、それに怒った座頭が井戸に入って自殺する。その死んだ翌日から蘭亭は目を病み、ついに失明した。座頭のせいか。
類似事例 |
|
キツネ 1983年 東京都 女郎屋だか芸者屋だかに遊びに行った帰りに森を通ると、きれいな女の人がでてきて「一緒になりましょう」と言うので一緒になった。出来た子供は油揚げばかり食べるという話であった。
類似事例 |
|
ダイジャ 1941年 新潟県 座頭は琵琶を弾いた。美女が現れ、その美しい音色を誉め、山を崩して人間を埋めよううとしていると話した。このことは他言してはならないと言われたが、座頭は下山して打ち明けた。村は守られたが、座頭は大蛇の毒気に当たって死んでしまった。美女は大蛇であった。
類似事例 |
|
ナナフシギ 1916年 東京都 霊岸島の七不思議。応誉上人が雷を封じたため落雷がない。南天の木の実がつかない。円覚寺の薬師は8月12日ではなく7月11日が縁日である。米屋という蕎麦屋がある。糊屋という銭湯がある。金毘羅が10日ではなく9日を縁日にしている。花屋という材木屋がある。
類似事例 |
|
タヌキ,ボウズ 1978年 和歌山県 郵便屋が家へ帰る途中、坊主に化けた狸に相撲をとろうと言われて一番とってみると、郵便屋が勝って、喜んでいい気分で帰った。持っていた袋を開けてみると砂がたくさん入っていた。
類似事例 |
|
シャミガフチ 1987年 長野県 昔,座頭が村人に諏訪へ行く道を尋ねたが,村人が嘘を言ったため座頭は道に迷ってしまった。泣きながら坂をさまよい続けたが遂に日が暮れてしまい,途方にくれた座頭は三味線を持ったまま淵に飛び込んでしまったという。今でもその淵からは,三味線の音が聞こえてくるという。泣きながらさまよった坂を「泣き坂」と呼んでいる。
類似事例 |
|
シノヨチョウ 1946年 下宿屋に帰る途中で靴の紐が切れ、縁起でもないと思っていたら、乗った自動車が田んぼに落ちた。下宿屋に帰ると誰かが死んで大騒ぎしていた。
類似事例 |
|
ヒノタマ 1988年 埼玉県 三隣亡の日、ある時刻になると火の玉がでる。その時屋根屋が仕事をしていると屋根に火がつくので、この日は仕事をしてはいけない。
類似事例 |
|
チチモチジゾウ,タタリ 1985年 福岡県 ある時、川で子供が乳持地蔵を洗っていた。これを見た男がこの子供を叱ったところ、男は地蔵に祟られた。座頭さんにおうかがいをたてると、地蔵さんが子供と遊んでいるのを邪魔したせいだと言われた。
類似事例 |
|
ヒダルボウ,オニ 1972年 兵庫県 有馬へ湯治に行く途中、座頭が死んだ。座頭谷を通ると、ひだるぼうが付く。昔、六甲山に鬼がいて、死人は置いて行けと言うので、背に負い、生きているように話しかけながら山を越した。
類似事例 |
|
ナメラスジ 1963年 岡山県 ナメラスジに家を建てると屋鳴りがするという。
類似事例 |
|
キツネ 1990年 大阪府 神社で小便をした男が狐に祟られて死んだ。
類似事例 |
|
キエタリョウリヤ 1985年 高知県 秋祭りからの帰りに川向に料理屋が見え、三味線の音が聞こえた。人家の近くに行くと、料理屋の明かりなどは消えた。
類似事例 |
|
ネコマタ 1968年 岡山県 掌善寺、ごま屋、きさ屋に猫又がおり、この3匹の猫がごま屋の爺の葬式で屍体をとって喰う相談をしていた。それをゲンコウ和尚が聞きつけた。火葬場に行く途中で雷鳴がとどろき人々はとんで逃げた。黒雲の中には3匹の猫がいて死体をとろうとしていた。その時和尚が数珠で掌善寺の猫をたたいたのでこの猫は片目がつぶれ、その後死んだという。
類似事例 |
|
オオイシノタタリ 1970年 山梨県 ある家の庭に明治40年の洪水で大棚から流れてきたという大きな石がある。数年前にその大石を除去するために石屋さんに頼んだところ、2,3日してその石屋さんが死んだ。それ以降、この石を割った者は死ぬといわれる。
類似事例 |
|
カオジュウメトオモウホドノオオキナメ 1920年 京都府 熊野神社の準胝堂の前に妙な肴屋が出ていたので、近づいてその顔をみると顔中目であった。驚いて床屋に飛び込んでいきさつを話していると、その内儀の顔が肴屋と同じ目ばかりであった。自分の家に帰ったら細君の目も大きく見えた。一両日したら常の目になった。
類似事例 |
|
シロヘビ 1977年 和歌山県 庄司家の娘が嫁入りしたとき、持っていった箪笥の中に白蛇が入って、嫁入り先であるます屋に行った。ます屋は大きく栄えたという。
類似事例 |
|
ヒトダマ 1983年 東京都 話者の父上が若く病院で亡くなられた時、3時頃だったが、その日の夕方頃世話をしていたお菓子屋のおばさんが、こくや(中島屋の屋号)から人魂が出るのを見たと話していた。20年くらい前のことであった。
類似事例 |
|