オナベイワ,タコ 1968年 愛媛県 睦月の海岸に大ダコがいて、おなべという女性がそのタコの足を1本ずつ食べていった。しかし、タコの足が最後の1本になったとき、タコに殺されてしまった。以来、タコが隠れていた大岩を「おなべ岩」と呼ぶという。
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オオダコ 1972年 愛知県 昔、たこ取りをしていた老婆が舟の中に足を差し入れてきた大だこを見つけて足を1本切ってきた。それを毎日繰り返し、8本目の足を切ろうとしたときに大だこの餌食をなった。
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オオダコ 1929年 長崎県 守山村の三室に住む老婆が海辺で物を洗っていると目の前に大章魚がやって来て足を一本差し出しながらじっとしていた。婆さんは包丁を持ってきてその足を切り、その後七日間老婆は章魚の足を毎日一本取り続けた。最後の一本になった八日目、頭諸共取ろうとして意気込んで行って襲われ、海底深く引きずり込まれた。
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ヘビ,タコ 1949年 蛇が水に入ったためタコになるという話。生物学上とても信じられない話だが海岸の岩のあるところの人はよく見かけるそうで、タコになってからすぐ死ぬと云います。
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キツネイワ 1991年 奈良県 山へ行ったまま帰ってこない人がいた。探しに行ったところ、岩で押さえられて死んでいた。転げ落ちた岩に押さえられて死んでいたという。動くはずのない岩だったので、その岩を狐岩と言った
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ネコマタ 1931年 香川県 老婆がかわいがっていた猫が年を経て猫またになった。猫または老婆を食い殺し、自分が老婆に化けていた。猫または老婆の息子に斬り殺されると、元の姿に戻った。
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オオダコ 1933年 神奈川県 昔、漁夫が磯へ出て大きな章魚を見つけたが、あまりに大きいので足一本だけ切って桶に入れて帰った。それから毎日、足を一本だけ切って帰った。8日目に最後の一本を切ろうとしたら、章魚は一本の足で漁夫をとらえ海へ引きずり込んだ。
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キツネ,(ツキモノ) 1989年 長野県 昔、まだ雪が残っているときに老婆が行方不明になり、探したところ山の岩陰にいたがキツネが乗り移っていて追いつけなかったが、やっと捕まえて帰った。この老婆は座敷に寝ていても、外から自分の家に向かってくる人の名前を言い、またそれが当たっていたという。
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ヤザイモンダコ 1985年 香川県 岩の上で大蛸が昼寝をしていた。それを見た八左兵門は、1日に1本だけ切りとって持って帰った。8日目、最後の足を切ろうとすると、大蛸は1本の足で八左兵門を海に引き込み、また昼寝をはじめた。それからその大蛸をヤザイモン蛸と呼ぶようになった。
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チヨドリイワ 1999年 愛知県 須佐の入り江に住む千代は岩かげに小さいたこを見つけたのでこれを捕まえようとしたがびくともしないので、仕方なく足を切り取った。家に帰って見てみると大人の足ほどあり、これが高く売れた。毎日一本ずつ取りに行ったが最後の八本目を取りに行った時に目の前に一本足の大だこが現れ、お千代は石になってしまった。
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ザイモクイワ 1956年 宮城県 飛騨の工匠が、一夜で不動堂を建てようとしたところ、夏の夜は短く、あと一息のところで夜が明けたので、木取りをした材木を全て捨てて去った。それが岩に化して、柱岩、桁岩、染岩、ヌキ岩、角柱岩、敷板岩、萱岩として、白石川の左岸に残っている。今も山の神が惜しんで洪水があれば村境で留めるという。
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ケンムン 1977年 鹿児島県 老婆の所に、ケンムンがいろいろな物を持ってやって来た。老婆が、一番怖いものは何かとたずねると、ケンムンはタコだと答えた。次に怖いのは何かと問うと、夜明けに鳴く鶏だと答えた。そこで老婆が手に唾をつけて手を叩くと、ケンムンは二度と現れなかった。
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イワ,フドウサン 1932年 兵庫県 物部川を2町程上ったところに切石というところがある。岩があちこちにあり、大きいのが立岩・双子岩、小さいのが島岩と呼ばれている。子供の頃よく泳ぎに来たが、双子岩・島岩のところには誰も近付かなかった。山の真下の岩と岩の間に向かって不動が立っており、参らずに泳ぐと死ぬと言われていた。不動の岩を割った子は気が変になった事実もある。
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ヒノタマ 1939年 新潟県 老婆が財産を人に貸していた。その老婆が突然亡くなると、毎晩その家のいちじくの木の根元から火の玉が上がったと言う。それは財産などが心配で成仏していない老婆の魂ではないか。
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ヘビ 1937年 愛知県 山の上にあるタチ岩という大きな岩に蛇が住んでいると言われていた。また、道端に蛇岩という3尺ばかりの岩があり、蛇がタチ岩と蛇岩の間を通うと言い伝えられていた。
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キイノガンセキ,サルイワ 1975年 猿岩という岩があり、婚姻の際この岩の近くを通ると不縁になるという。
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オバガミネノイッポンアシ 1991年 奈良県 12月20日には、一本足が出てくるので、伯母峰峠を越すなと言われている。一本足は昔二本足だった。退治しようとした豪傑が片足を切ったので、足が一本になったのだという。
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ダイジャ,マショウ 1991年 香川県 高清左衛門が20間余りもある大蛇を鉄砲で撃った。大蛇の逃げた先にいた老婆を大蛇の化身と考えた彼は、老婆を撃ち殺した。彼が老婆の家の家人や近所のものに殺されてしまうと、老婆に化けた魔性は正体を現した。
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ヤマネコ 1933年 熊本県 冬の寒い夕暮れに山道にかかると、燈が見えるのでそれを頼りに行くと人家があった。その家の囲炉裏の傍には男がいて、榾を焚いていた。男が寝ていると夜中に老婆が出てきて、男の様子を伺った。この老婆が男に食いつこうとしたとき、脇差で切りつけると、老婆は老山猫の正体を現し、裏山に逃げた。飼い主の老婆を食い殺してそれに化けていたという。
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(ババギツネ) 1979年 むかし、ある老婆が手拭を持たせて、老婆が声をかけると手拭が消えてしまった。大久保彦左衛門という人が、絶対取られないといいながら老婆に挑んだところ、老婆は、手拭を取る時にこの男は手を一緒に切ろうとしているので、取らないといった。
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コウボウダイシ 1951年 兵庫県 旧暦11月23日はニジュウソウの日だが「スリコギカクシ」とも言う。この日、弘法大師がやってきて貧乏な老婆に宿を求めた。老婆は稲架に掛けてある大根のホシナを盗んで食べさせたが、老婆は足が踵だけのスリコギだった。それで大師が雪を降らせ足跡を隠した。
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